MOR #14 HALL OF HORNS AND TEETH / MOR 3027

シンボルが必要なら、私は最も畏敬する動物を選ぶ。ケラトプスユウタです。

というわけでロッキー博物館レポート14回目は、僕の一番好きな生物トリケラトプス Triceratops でいきます。ありがとうございます。

マニアの方はお気付きの通り、紹介するのはトリケラトプスはトリケラトプスでも異常性が常軌を逸し過ぎていると言われる MOR 3027 人呼んで ヨシズトライク Yoshi’s Trike

実骨に基づくレプリカが茶色、白がアーティファクトです。

御船町恐竜博物館常設展示レポートでもご紹介しましたが、やはり本場のヨシズは一味違います。

同じ標本のレプリカなんだから違わないだろうと言う方に説明しますと、わかりやすいのはホーンレット(縁鱗状骨、縁頭頂骨(フリルのふちのとげとげ)が復元されていないことです。上述のレポートでも同じこと言ってますけども。

↑こちらが御船町恐竜博物館のヨシズトライク。

ヨシズトライクがすごいのは、そんじょそこらのトリケラトプスよりも体が大きく、角も長いにも関わらず亜成体であることでしょう。

亜成体であるとする根拠は、(幼体でない事はサイズから明らかですが)頭骨がパーツごとにばらけて発見された(癒合していない)ことです(ちなみに老成したトリケラトプスほど縫合線(骨と骨の繋ぎ目の線)が目立たなくなります)。椎体と神経弓も癒合していません。

目の上の角は既知のトリケラトプスの中で最長で、歳をとったトリケラトプスはその部分も退縮して鈍くなってくる(可能性がある)ので、ヨシズも生き長らえていれば角は短くなっていたかもしれません。

追記: 老成したトリケラトプスの角が短く鈍いことからの類推ですが、いずれかの時点で折れたか、化石化の段階で失われた可能性もあるので確かではありません。

BHI 6226 というケラトプス類 Ceratopsid の個体は形態的にはトリケラトプスと差がなくトリケラトプスの子供サイズであるにも関わらず明らかな成体であるということでタタンカケラトプス Tatankaceratops という独自の属として記載されています(参考文献)。

けれどもトリケラトプスの小型個体とする説が有力です(参考文献 )。

何が言いたいかと言うと、ヨシズのように亜成体なのに巨大なトリケラもいれば、タタンカのように成体なのに小さなトリケラもいるという事で、双方とも病変だったとしても、古生物の個体差(あるいは地域差) は我々の想像を絶するほどのものである可能性があるということですよ。なので、一般的に全長30mほどと言われているあの恐竜も未知の個体では10mで成体であったり、全長30cm とされるあの恐竜も未知の個体では1mに達したかもしれません。特に一個体分しか発見されていない化石生物はそれが幼体にしろ成体にしろ、最小サイズや最大サイズは計り知れないわけですよね。

ヨシズに守られるかのように展示されているのはトリケラトプス幼体(juvenile) の MOR 2951 またの名をジュヴィートライク・スリー Juvie Trike Ⅲ 。

亜成体よりも縫合線が立体的というかはっきりしている事とか、ホーンレットがとがっていること、それから目の上の角が後方(見ようによっては上方)に反っていることがポイントですかね。いずれも幼いトリケラトプスの特徴です。

四肢のプロポーションなどが成体とあまり変わらないのも重要な情報かもしれません。

幼体のトリケラトプスのマウントはこの方以外は見た事がないので貴重なはずです。頭骨のみならしばしば目にしますが。

ヨシズトライクのためにはるばるモンタナまで来たと言ってもまったく過言ではないのでもちろん記念写真を撮りました。

今日もありがとうございます。

続きはまた明日!

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