佐野市葛生化石館

研究倫理審査委員会は研究の価値を主観的・集団的に考えられていると思うんですよね。ケラトプスユウタです。

2023年12月19日に栃木県の佐野市葛生化石館(さのしくずうかせきかん)という施設に侵入して来ましたのでレポートします。

栃木県と言えば、日光東照宮、中禅寺湖、那須高原、宇都宮餃子、とちおとめ(イチゴ)。そしてもちろん葛生化石館です。

佐野市では、セメントやチョークの原料となる石灰岩が盛んに採掘されているそうです。この石灰岩は、ペルム紀の海洋生物の殻が集まってできたものです。また、ニッポンサイなどの化石が洞窟などの中から見つかるそうです。このような地元の化石を中心に、多くの標本を展示、紹介しています。

東武佐野線 葛生駅より 徒歩8分。

入館料無料です。

石筍(せきじゅん) stalagmite

キャプションによると鍾乳洞の天井のつらら状の鍾乳石からぴちょんぴちょんとしたたる石灰を含んだしずくが床に落ちて、長い年月をかけて堆積しタケノコ状に成長したもので、500年で10mmも成長するそうです。

これはだいたい2mくらいありそうなので10万年ものでしょうか。

あと、これ見ての通り野外に展示されているのですが、雨風にさらされて小さくなって行かないのでしょうか?

外階段の脇に無造作に並べられた石たちがローカル施設ならではの雰囲気を出しています。

入口はこんな感じ。元小学校のような佇まいですが、そういう情報は出てこなかったです。地方では全国的にそのような博物館は珍しくないです。

三葉虫シリーズ。モロッコ産、アメリカ産のものが目立っていますが佐野市葛生産のプセウドフィッリプシア・クズエンシス(シュードフィリプシア・クズウエンシス) Pseudophillipsia kuzuensis もあり、本種が日本古生物標本横断データベースを見る限りではここにしか所蔵されていないらしく大変貴重な化石と思われます。

イノストランケヴィア・アレクサンドリ Inostrancevia alexandri

ゴルゴノプス類 Gorgonopsia 最大種でペルム紀後期の現在のシベリアやアフリカで頂点捕食者として君臨していたと考えられています。この個体はロシア出身ですね。

ペルム紀後期生物では相当有名な種かと思いますが、そのマウントが拝める博物館は日本だとここだけだそうで、僕は初めて見ました。

カセア類 エンナトサウルス Ennatosaurus

最後の盤竜類の一つ。単弓類の中でも哺乳形類に繋がる系統などはペルム紀末の大量絶滅を生き残りましたが、…この話はしなくていいか。

手足が大きいですね。

ペルム紀の爬虫類 reptilia パレイアサウルス類 Pareiasauridae スクトサウルス Scutosaurus

この個体は全長60cmほどで、大きさからして未成体です。成体になると全長で言うと3mを超えます。

ディスコサウリスクス Discosauriscus

当館では分椎類 Temnospondyli エリオプス類 Eryopidae とされていますが、今日ではセイモウリア形類 Seymouriamoroha ディスコサウリスクス類 Discosauriscidae とする方が一般的らしいです。

どちらにせよこの手の古生物を伝統的に両生類 amphibia 扱いしている施設や書籍が普通にありますが僕はあんまし賛成しないですね。

メソサウルス・ブラジレンシス Mesosaurus brazilensis

大陸移動説の証人として有名なメソサウルス。なんか伝統的には淡水生のイメージがあるというのを初めて聞いたのですが、僕は根拠もなく遠浅の海を泳いでいる塩水生のイメージをもっており、どうも塩水生説は支持されているらしいです。

タラットサウルス類 Thalattosauria アンシュンサウルス Anshunsaurus

手足が鰭状にはなっていますが、クビナガ竜類 plesiosauria と違って尾が長いので尾がメインの遊泳器官のように見えますね。

タラットサウルス類は系統上の位置付けがよくわからないんですが、主竜類 Archosauria という説が有力らしいです。

あと、モササウルスやクビナガ竜類や魚竜類なんかを総称して「海竜」なんて言う文化もありますが、Thalattosaurus って直訳すると「海のトカゲ」なので、狭義の「海竜」はタラットサウルス類のことなんじゃないかと僕は弱く主張していきたいと思ってます。

鰭竜類 Sauropterygia ユングイサウルス Yunguisaurus

この属の存在自体を知りませんでした。属名は南省 Yunnanと州省 Guizhou の頭文字を組み合わせた「“雲貴”のトカゲ」という意味らしいです。

関係ないですけど僕にとって雲南省といえば ユンナノサウルス Yunnanosaurus またはユンナノゾオン Yunnanozoon 、貴州省といえば グイジョウイクティオサウルス Guizhouichthyosaurus です。

ユングイサウルスは鰭竜類の中でもかなりクビナガ竜類に近縁らしいです。

ユングイサウルス頭蓋

頭は小さいものの、かなり長く鋭い歯をお持ちです。なおこの標本はレリーフ状になっているので上下から圧縮さえてピョン吉にされている事にご注意ください。

コノドント Conodont の拡大模型

実物はかなり小さい化石ですが、拡大するとけっこうイカつい見た目の種類もありますね。

またバリエーションがわかりやすく楽しい展示です。

タルリアス(サリアス) Tharrhias

白亜紀前期の南米の海に生息していたネズミギス類 Gonorynchiformes のサカナだそうです。口が小さく歯がないのが特徴らしいです。

ネズミギス類は現在のコイ類 Cypriniformes やナマズ類 Siluriformes が含まれますが、白亜紀に栄えた多くの種が絶滅したことが知られていますね。

レピドテス Lepidotes として展示されていますが、この属名は再検討により整理された分類群なのでこの標本が現在の基準で真のレピドテスに割り当てられるべきかは不勉強につき僕にはわかりませんすみませんごめんなさい。ガノイン鱗が美しいのはわかります。

恐竜類 Dinosauria の卵。白亜紀 中国とのこと。スフェローリトゥス(スフェローリサス) Spheroolithus でしょうか。なんとこれが当館唯一の中生代恐竜類の展示です。

ヴィンクティフェル(ビンクティファー) Vinctifer

ブラジル・サンタナ層 Santana Formation のサカナ化石はノジュールの中に閉じ込められていることが多いですよね。採集時にそのノジュールを割ると、化石の本体が浮き出た「凸」(パート)と、型だけ残った「凹」(カウンターパート)の2枚に分かれるため、展示ではこのセットが並べられることが多いみたいです。

みんな大好きモササウルス Mosasaurus の椎骨。

これも厳密なモササウルス属かは僕にはわかりませんすみませんごめんなさい。

他の標本だと、種不明でもキャプションに学名が表記されていたのにこの標本には学名が属名すら書いてないので、モササウルス類 Mosasauridae であってモササウルスではない可能性を感じます。テキサス州産との事ですが、オースティン・チョーク Austin Chalk や イーグル・フォード層 Eagle Ford Formation などではモササウルスの他、メジャーどころだけでもティロサウルス Tylosaurus、プラテカルプス Platecarpus、クリダステス Clidastes、グロビデンス Globidens などが候補にあがります。

展示室変わって新生代。

アケボノゾウ Stegodon aurorae

タスクがカブトムシみたいに伸びててかっこいいです。

なお意外と栃木県ではアケボノゾウはまだ見つかってないようです。この標本の産地はちょっと記録してなくてすぐにわかりません。情報求む。

3/10追記:とよけらとぷすさんからの情報で「兵庫県で見つかった伊川谷標本と呼ばれるものの複製っぽい感じがします。」とのことです。

『哺乳動物化石ブロック』

ちょっとあまり見ないレベルで生々しいですね。まさに「現生の強み」。

キャプションによると、「石灰岩が水に溶かされてできた洞窟や割れ目に動物の死骸が堆積したもの」だそう。「洞窟や割れ目に落ちた動物のボーンベッドに石灰岩を含む水が堆積した」わけじゃないんですね?

ステファノリヌス・キルクベルゲンシス(ニッポンサイ) Stephanorhinus kirchbergensis

ニッポンサイ

中期更新世〜後期更新世初期のユーラシアに広く分布したサイで、主にヨーロッパから東アジアまで産出しています。代表的な産地を地域ごとに整理します。

ニッポンサイ生体復元模型

ニッポンサイ(Rhinoceros sinensis nipponicus などと呼ばれていたもの)は、もともと日本産の更新世サイとして独立した学名が与えられていました。けれども研究が進むにつれて、ステファノリヌス・キルクベルゲンシスと区別できないことがわかり、現在では同一種として統合されることが一般的になりました。

そんなニッポンサイですが当館ではマスコットキャラクターのモチーフになっているそうです。

ニッポンサイ実骨

これは気に入りました。産状風ですが、この状態で見つかったわけではないでしょう。石灰石鉱山の割れ目から幼獣が落ちてそのまま化石になったという産状のストーリーが添えられていますので、ただの骨ではなく、どうやってここに辿り着いたのか、そのタフォノミーについて邪推が捗るのです。

日本列島に本当にサイが闊歩してたんだなと実感が湧きますし、化石嫌いの方でも「おい!ちょっと!え!日本にサイがいたの!?」とサプライズポイントとして強烈に記憶に残る展示だと思いますでしょう?

中国のアミノドン類 Amynodontia

僕は知らなかったのですがアミノドン類は「カバのようなサイ」、「半水棲のツノ無しサイ」とよく言われる動物らしいです。

眉上隆起のように凸状になっているところの下が眼窩ですよね? なんか眼窩と鼻孔の距離が離れているところがサイっぽくないように感じます。

ヒラコドン Hyracodon

これが「サイ」と呼ばれるのはまだわかります。

アミノドン類が「半水棲の角なしサイ」ならヒラコドン類は「駆ける角なしサイ」ですね。

キャプションの「第3紀」の文字が博物館の歴史を物語ります。

骨をかじっているみたいなすごい頭骨標本。

ジャワ島ソロ川のインドサイ属 Rhinoceros

…と言うとジャワサイ R. sondaicus なのではないかと思いがちですが、キャプションには「リノセラス」としか書かれていないのでここは謙抑的に行きます。

下顎の先端の一対の前方に突き出した牙は、生体では軟組織で完全に隠れます。

同じくジャワ島ソロ川のインドサイ属。下顎。

右はスマトラサイ Dicerorhinus sumatrensis の角だそうです。

スマトラサイ頭骨

スマトラサイは地理的にはアジアのサイ、形態的にはアフリカのサイ寄り、系統的には今生きているサイでは最も基盤的という進化的にかなり独特な位置にいるサイです。野生個体は数十頭程度と推定され、現生サイの中でも最も絶滅に近い種の一つでもあります。保全生物学的にも非常に特異で重要な存在と言えます。

クロサイ Diceros bicornis の雌(享年35歳)のバーバラ

彼女は日立市立かみね動物園というところ長く活躍した個体で、同園のクロサイ繁殖の基礎となったとても重要な個体らしいです。他にも調べると色々な情報が出てきます。

クロサイの繁殖の難しさは想像もできませんが、これだけ子孫を残せたのは本当に偉大な個体です。クロサイ好きの人からはこれからもリスペクトされ続ける存在でしょう。

そして頭骨上面の大部分が粗いテクスチャーで、角の基部になっていることがわかりやすい、素晴らしい標本ということも記しておきます。

シロサイ Ceratotherium simum 頭骨

左の黒い物体は角ですね。

“ユーロッパ(北海)”のケサイ Coelodonta antiquitatis

北海の近くの陸地から発見されているという事ではなく、ケサイの化石は本当に海底から発見されています。中生代恐竜では考えられない事なので驚きますね。多くは漁船の底引き網で引き上げられます。なぜ海中から見つかるかというと、理由はシンプルで「氷期にはそこが陸地だったから」です。最終氷期では大量の海水が氷として固定→海面が約120m低下。それにより現在の北海は広大な平原だったと考えられているらしいです。

ちなみにこの平原はドッガーランド Doggerland と名前がついていてボードゲームのタイトルにもなっています。世界史に詳しい人はバルチック艦隊のドッガーバンク事件と紐付けてみると面白くおぼえられますね。

ドッガーランドにはケサイのほか、ケナガマンモス、ステップバイソン、ヒト、トナカイなどが暮らしていた事が化石記録から知られています。

そのため北海は「世界最大級の水没化石サイト」と呼ばれるわけですな。

なお北海の化石は産地不明になりやすいという問題があります。漁網で偶然採集!海底のどこから出たか分からない!再堆積している可能性もある!つまり標本はあるが産地情報が弱いという、学術的には困ってしまう標本が多い場所でもあります。

…というようなキャプションが僕はあったら嬉しかったかもしれません。

メガケロプス Megacerops (キャプションではブロントテリウム Brontotherium)

いつ観ても、四つ足だから許される頭をお持ちです。

バイソン Bison sp.

上腕骨佐野市耶麻管町で見つかった化石でナウマンゾウとして収蔵されていたそうですが、長谷川義和先生の同定でバイソンということがわかったそうです。いやー。さすがです。

オオヤマネコ Lynx lynx とヒョウ Panthera pardus

オオヤマネコが思ったより大きいです。

現生動物の骨格標本も結構な数が展示されていました。

ライオン Panthera leo

栃木市鍋山の「トラ」

この標本について分子的に調べた研究はなさそうですが、日本産でこれまでトラとされてきた化石はすべてドウクツライオン(ホラアナライオン) Panthera spelaea (Panthera leo spelaea)と見るべきらしいです。

アオダイショウ Elaphe climacophora

そうです。頭がなくてネックレスのように加工されているのです。詳細不明。

ミヤタハコガメ Cuora miyatai

ヤエヤマセマルハコガメ Cuora flavomarginata evelynae は西表島と石垣島の固有亜種かつ絶滅危惧種として知られています。天然記念物ですから優しく見守るだけにしてくださいね。

彼らのようなハコガメ属が亜熱帯や熱帯帯域に分布していることを考えると、ミヤタハコガメが北関東から知られているのは意義深いです。

当時の日本列島はもっと温かくて、亜熱帯っぽいジャングルが広がってたんでしょうね。氷期が訪れる前は、ハコガメ属は東アジアの温帯から日本北部までゆったり暮らしてたはずです。気候が変わって北の方にいたものたちは絶滅してしまったのかもしれません。それはわかりませんすみませんごめんなさい。

クズウタヌキ

なんかそういう種があるわけではないのですが、葛生で見つかったためこの愛称で呼ばれているタヌキ化石です。現生タヌキよりも大型でキツネくらいあるそう。ホンドタヌキとの関係は不明らしいです。

ナウマンゾウ Paleoloxodon naumanni

佐野市内でも歯や大腿骨が見つかっているそうです。

ヤベオオツノジカ Sinomegaceros yabei

日本初のヤベオオツノジカの化石(角の一部)が発見されたのは佐野市らしいです。

2024年の干支、辰=竜の話をフックに佐野市の化石を紹介する企画展。確かに竜は空想の生き物ですが、昔の人が見つけた巨大な骨を「竜骨」として崇めたり薬にしたりしたエピソードは中国の漢方薬としての竜骨が有名ですが、日本でもそんな風習があったなんて知りませんでした。

オオフウチョウ Paradisaera apoda
オシドリ Aix galericulata 佐野市の鳥だそうです。
モリフクロウ Strix aluco (多分)

現生動物の剥製もそこそこの量がありました。特に鳥類が目立っていました。化石館なのに恐竜化石は卵のみ現生恐竜の剥製は豊富。逆張りか。

佐野市の里山を再現したジオラマ。

結局、里山の魅力って自然が残っていることよりも人間と自然の関係の歴史にあるんだと思います。ワイルドなネイチャーでもなく、完全な人工環境でもない…。

では最後になりましたので感想行きます。

今回の旅の目的はイノストランケヴィアだったのですが、結果から言うと完全にサイに持っていかれました。

ご覧いただいた通りサイの標本が充実していて、ニッポンサイを中心に化石サイだけでなく現生サイの骨格も展示されており、その場で見比べることができます。サイ類にここまでスポットライトが当たっている展示は僕が知る限りでは他にないので、この点は素晴らしいと思います。

また、海棲爬虫類の展示も良かったです。魚竜、クビナガ竜、モササウルス類など定番のものこそ目立ちませんが、非常に珍しい属種が含まれていて、小規模館ながらラインナップに工夫が感じられます。

展示物の質と量共に、無料施設とは思えないレベルです。内容は地方化石館として相当健闘していると思います。

一方で、キャプションは歴史を感じすぎる部分があります。表現や説明の粒度が古く、現在の研究状況を踏まえると少しアップデートしてほしい箇所も見受けられました。ただ、これはほぼ全ての地方園館が抱える問題でもあり、展示更新には予算もかかるのでしょうがない部分でもあります。

総じて、角竜ファンにはお勧めするものではないですが、単弓類や哺乳類の展示が充実しており、展示規模の割に楽しい博物館でした。地方博物館のオンリーワン戦略が…学術性を高めていると思います。

レポートは以上です。

次回は栃木県立博物館を予定しています。

それじゃ👋

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参考文献:

* IUCN (2024) Dicerorhinus sumatrensis. The IUCN Red List of Threatened Species. Available at: https://www.iucnredlist.org/species/6553/18493355 (Accessed: 10 March 2026).

* IUCN (2024) Cuora amboinensis. The IUCN Red List of Threatened Species. Available at: https://www.iucnredlist.org (Accessed: 10 March 2026).

* Japanese Fossil Specimen Database (n.d.) Pseudophillipsia. 日本古生物標本横断データベース. Available at: https://jpaleodb.org (Accessed: 10 March 2026).

* Wikipedia contributors (2026) Anshunsaurus. Wikipedia, The Free Encyclopedia. Available at: https://en.wikipedia.org/wiki/Anshunsaurus (Accessed: 8 March 2026).

* Wikipedia contributors (2026) Yunguisaurus. Wikipedia, The Free Encyclopedia. Available at: https://en.wikipedia.org/wiki/Yunguisaurus (Accessed: 8 March 2026).

* Handa, N., Kohno, N. & Kudo, Y. (2019) Reappraisal of a Middle Pleistocene rhinocerotid (Mammalia, Perissodactyla) from the Matsugae Cave, Fukuoka Prefecture, southwestern Japan. Historical Biology

* 日立市立かみね動物園 (n.d.) 『かみね動物園だより 第13号』. Available at: https://www.city.hitachi.lg.jp/_res/projects/default_project/page/001/004/239/dai13gou.pdf (Accessed: 10 March 2026).  

* Gaffney, V., Thomson, K. and Fitch, S. (2007) Mapping Doggerland: The Mesolithic Landscapes of the Southern North Sea. Oxford: Archaeopress.

* Sun, X., Peng, L., Tsutaya, T., Jiangzuo, Q., Hasegawa, Y. h., Hou, Y., Han, Y., Zhuang, Y., Ramos Madrigal, J., Taurozzi, A., Mackie, M., Trochė, G., Olsen, J. p., Cappellini, E., O’Brien, S., Gilbert, M. ., Yamaguchi, N., & Luo, S. J. (2026). The Japanese Archipelago sheltered cave lions, not tigers, during the Late Pleistocene. Proceedings of the National Academy of Sciences, 123(6). DOI: 10.1073/pnas.2523901123