MOR #18 HALL OF HORNS AND TEETH / SHIFTING TRICERATOPS

恐怖の力を崇めし者よ、トリケラトプスの力を恐れよ。ケラトプスユウタです。

えい!

どうも!

はい!

というわけで、今回は1日ぶりのトリケラトプス記事です。はりきっていきましょう☕️


以前御船町恐竜博物館のレポートで紹介した展示(3点ほど)やその趣旨と重複しているのですが、今から紹介する展示物はその上位互換というかコピー元(残念ながら御船町恐竜博物館のそれは劣化コピーと言わざるを得ません)というか希釈前の展示で、間違いなくトリケラトプスの個体発生(成長過程)に関する展示の中で世界で最も規模の大きいものでしょう!

早速見ていきましょう。

最初にご覧いただくのはこちらの標本。

亜成体のトリケラトプス(MOR 1110 通称エスジーファイブ SG-5)の鼻骨。鼻骨と鼻角が離れている(癒合していない)ことに注目です。

一方、こちら成体のトリケラトプスのそれ。

MOR 3073

トライク・ノーズ・トウェルヴ Trike Nose 12

鼻骨と鼻角は癒合して境目もわからない状態です。

要は成長に伴って鼻角と鼻骨がくっつくということです。トリケラトプスの頭骨は他の脊椎動物と同じように複数の骨で構成されていますが、成長と共に癒合が進んでいくのが基本です。それを踏まえた上で復元頭骨コレクションを見ていきましょう。

トリケラトプス 幼体(baby)

UCMP 154452

ハーリーズ・ベイビー Harley’s baby

既知の中で最も若いトリケラトプスとして有名なお方。当ブログでもすでに2回は紹介してますよ。

眼窩より前はアーティファクトです。この標本の発見によって、かなり若いトリケラトプスにも上眼窩角(目の上の角)があったことがわかりました。

トリケラトプス 幼体(juvenile)

MOR 2569

アフタヌーン・ディライト Afternoon Delight

眼窩より前は大部分がアーティファクト。フリルの付け根あたりも未発見。

後ろに反った上眼窩角や鋭利なホーンレット(フリルの縁のトゲ)は若いトリケラトプスの特徴ということが知られています。

トリケラトプス 幼体(Juvenile)

MOR 1199

シエラ Sierra

鼻角と吻骨と縁鱗状骨以外は実骨に基づいています。

トリケラトプス 幼体(Juvenile)

MOR 2951 またの名をジュヴィートライク・スリー Juvie Trike Ⅲ

数日前にマウントを紹介した幼体と同一個体です。

既知の幼体のトリケラトプスの頭骨の中では最も完全な物らしいです。

トリケラトプス 幼体(Juvenile)

MOR 1110

エスジーファイブ SG-5

吻骨(クチバシの骨)とホーンレットはアーティファクト。

上眼窩角が細いながらもだいぶ勇壮になってきました。左右の鼻骨はまだ癒合してません。

トリケラトプス・プロルスス T. prorsus 亜成体

MOR 2999

シトゥー・バット・サッド Situ But Sad

亜成体になると幼体の特徴は失われます。後ろに反っていてる上眼窩角は徐々に前方に曲がり始めます。

(縁頭頂骨が一対少ないのはナゾ)

(「シチューだけど悲しい」みたいなニックネームもナゾ)

トリケラトプス・プロルスス 成体(トロケラトプス仮説に基づいているのでキャプションでは亜成体)

MOR 004

モート MORT

ボーズマン空港にもレプリカがあった方。

かなり老成した個体と思われるので手前のシトゥー・バット・サッドからするとやや間の段階をすっとばしている印象(若い成体を挟んでも良かった。そうするとモートが成体である事が強調されてしまう形になり、モンタナ州立大的に不都合があると思いますが!)

上眼窩角が完全に前方に湾曲し、あらゆる頭骨要素が癒合していて成体とみなすべき特徴しかないように思われますね。

ちなみにこの次の段階という扱いで昨日の記事のトロサウルスが展示されています。

ロッキー博物館は、彼らの形態が成長と共に変容していった理由は、集団の中で子供と大人を見分けるためだと説明していますが、僕はトリケラトプスの社会性はそこまで高くなかった(単体で発見される事が多い事と、脳のエンドキャストの研究から社会性の低さが示唆されている事から)と考えているので納得していません。角の向きが変わるのは、小さな幼体の時は天敵の攻撃が上からくるのでそれに対応しているという説明の方がまだわかります。積極的にそうだと主張できる材料はないですけどね。

それにしてもこれほどたくさんのトリケラトプスの頭骨を拝めるなんて、生きてた甲斐があったというもの!

今日はここまで。次回もトリケラトプスです!(もうトリケラは飽きたよとか言う子は絶対に見るな!)

それじゃ👋


参考文献:

Shoup, E S. 2001. “Sedimentology and Taphomomy: A shell assemblage from the Upper Cretaceous (Maastrichtian) Hell Creek Formation of eastern Montana.” Montana State University, MS Thesis.

Honer, J.R. and Goodwin, M. 2006. “Major cranial during Triceratops ontogeny.” Proceedings of the Royal Society (B)273:2757-276)

Goodwin, M., Clemens, R., Horner, J.R., and Padian K. “The smallest known Triceratops skull: new observations on Ceratopsid cranial anatomy and ontogeny.” Journal of Vertebrate Paleontology.

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