ヘルメットと懐中電灯を装備するとテンション上がる方、ケラトプスユウタです。
さっそく特別展 Dinosaur dynasties の展示物紹介を再開します!
デイノニクス Deinonychus のチャーミングなあんよ。シックルクローのカーブは弱めなタイプ。
児童書とかではよくデイノニクスの餌食になっているテノントサウルス Tenontosaurus 。
「筋骨逞しいトカゲ」という名前のわりにメディアでの扱いでは完全に「やられ役」です。
その左後足。クローバリー累層では普通種だったそうな。そんな何個体分も見つかってる動物とは知らなかったです。
この年(2017年)に記載されたての新種、ダスプレトサウルス・ホルネリ Daspletosaurus horneri の頭骨キャスト。
MOR 590
ホーナー博士は1990年代から模式種トロススD. torosus とは別種じゃないかと指摘してたけど記載に至るまで25年かかりました。まあよくあることですね。
記載時には軟組織の復元で話題になったのも記憶に新しいです。やっぱり細かい鱗に覆われてたってやつ。
別属扱いになった時もありましたけど、指摘されていたとおりトロススの直系の子孫ということになっているらしいです(参考文献)。
モンタノケラトプス・ケロリンコス Montanoceratops cerorhynchos
ジュブナイル juvenile
顔の途中から尾の途中までが揃った全身骨格。
レプトケラトプス類 Leotoceratopsidae の基盤的位置付けで中国の イスキオケラトプス Ischioceratops の姉妹群とされます。
図鑑では馴染みの角竜ではありますけど標本を見るのは初めてでした。そういえば昔の復元図ではなぜか鼻角のある姿で描かれていましたね。
顎が華奢で他のレプトケラトプス類とは食性が異なっていたと思われています。
ホロタイプには保存されていなかった肩帯がある点がこの標本の評価されるべきところ。
明日はお待ちかねケラトプス類のターン!
つづく…