福島県立博物館 大恐竜展 #4 多様化する白亜紀の竜盤類たち

雨降り過ぎ。完全に我々の責任です。申し訳ございません。ケラトプスユウタです。

おかげさまで福島県立博物館の大恐竜展のレポートも4回目です。早速いきましょう。

エウドロマエオサウリア Eudromaeosauridae のツートップ、デイノニクス Deinonychus (左)とヴェロキラプトル Velociraptor の頭骨。

僕の知る限りデイノニクスはまだ頭蓋天井と脳函が未発見なので注意が必要です。

また、追加標本と近縁種との比較により、今日ではこのオストロム復元より吻が細い形がより妥当と考えられているそうです(Witmer & Maxwell, 1996)。

オヴィラプトロサウリア Oviraptorosauria カエナグナトゥス類 Caenagnathidae アンズ Anzu

福井県立恐竜博物館の特展『バッドランドの恐竜たち』で拝んだのは記憶に新しいです。

この展示では会場の関係で引きでの観察が難しかった分、大きさが印象に残りました。

裏側を見せた展示だとアークトメタターサル構造になっているようにも見えますが、アンズは第Ⅲ中足骨近位端の両サイドからの挟まれが弱く、サブアークトメタターサルと呼ばれる状態です。

コエルロサウリア Coelurosauria 内の中足部の並行進化を連想させる一例です。

アリオラムス・レモトゥス Alioramus remotus

この標本は九州の某博物館の特別展でも展示されていたのですが、借用元の博物館の登録名と借用した博物館の先生の同定で種が食い違っていて、間をとって Alioramus sp. とされていた記憶があります。

アリオラムス A. altai

本属第二の種でより完全性が高い方。

一つの博物館で2種が同時に展示されていた事はあるのですが、並べて展示されているのは初めて見ました。なお、違いは僕にはわかりません。

ティラノサウルス(ティランノサウルス) Tyrannosaurus 幼体らしい。

いつかMORで見たチョンパー(MOR 6625)に似ている気がしなくもないです。

近くに成体があるので比べて見ることができる良い展示です。

たんば恐竜化石館のタルボサウルス Tarbosaurus とティランノサウルス(スタン) も近縁属同士で直接比較できるようになっていました。

タンバティタニス Tambatitanis の下顎骨

左から下顎骨、脳函、尾椎。

タンバティタニスの重要な表徴は尾椎に集中しているらしいです。

タンバティタニスの1/10 骨格模型

これで全体像も理解できるようになっていました。

モンゴルのバインシレ層産ティタノサウルス形類 肩甲骨

同じく尾椎

いずれもインフラ工事中に発見されたそうで、工事で失われなかった事がありがたいというのが素直な感想です。

当館の吉田先生とモンゴル科学アカデミー古生物学研究所が共同で研究中にも関わらず、SNS等への掲載は制限されていなかったので載せちゃいます。

今日はここまで。

次回が最終回になると思います。

それじゃ👋

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参考文献:

  • Witmer, L.M. and Maxwell, W.D. (1996) ‘The skull of Deinonychus (Dinosauria: Theropoda): New insights and implications’, Journal of Vertebrate Paleontology, 16(3, Supplement), p. 73A.
  • 福島県立博物館(2026)『大恐竜展』福島:福島県立博物館・福島民友新聞社・福島中央テレビ。

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