ちば恐竜博 驚異の捕食者(ハンター)たち

第6章 最後の巨大肉食恐竜

今度はデボン紀板皮類から強引に白亜紀獣脚類に戻って来ました。

お馴染みゴルゴサウルス Gorgosaurus のルース RUTH

ティランノサウルス類 Tyrannosauridae の病変から推定される晩年からしに至る個体史を説明する上で定番の地位に君臨しています。

アリオラムス・アルタイ Alioramus altai

なんかゴルゴサウルス見た後だと両端を掴んで引き伸ばしたみたいな顔ですね。

ラプトレクス Raptorex

「どんなに素晴らしい化石も、適切な記録がなければ科学的な意義は大きく失われてしまう」

恐竜くんのハンターメモが突き刺さります。

ティランノサウルス(ティラノサウルス) Tyrannosaurus のスタン STAN

これがないはずがない。

ティランノサウルスが生きた獲物を襲っていた証拠の数々。

トロサウルス Torosaurus のニコール Nicole 左鱗状骨

ティランノサウルスの噛み跡があるのでトロサウルスでありながらティランノサウルスの生痕化石にもなっているという凄いお方。

2種のナノティランヌス Nanotyrannus がこうやって並べて展示されたのは日本初ではないでしょうか。去年相当話題になったジェーン JANE をはじめとするナノティランヌスの T. rex からの独立(有効属化)と N. lethaeus 新種記載。最近のティラノサウルス類研究の中でも激動と言えそうな話題を、早くもレプリカを見比べながら追える展示になっているという事です。

長らく「若い T. rex なのか、別属の小型ティラノサウルス類なのか」で議論され続けてきたナノティランヌスですが、いまや論点は「ナノティランヌスは存在するのか」という次元ではなくなり、ナノティランヌスの中にさらにどれほどの分類学的多様性があったのかというところまで進みつつあるんですよね。ニュースからは10ヶ月経つわけですが、目の前で2種の頭が並んでいるというスピード感はすごいと感じます。

🔺は、噛まれた跡とされるジェーンの傷。

「おわりに」でも最初の企画書に「ナノティラヌス」について「若いティラノサウルス」と書かれていた旨が書かれていますね。

恐竜研究は日進月歩、昨日の新説が明日の旧説。

さて!『ちば恐竜博』、やはり恐竜くんこと田中さん、素晴らしいのは2026年7月現在で最新である可能のある研究を並べていながら、展示を作っているそばから情報が旧くなり始めるという事実を最初から受け入れている事です。

「未来から見たら旧い」という自覚すらないまま、どの恐竜図鑑にも書いてあるような基本的な事しか言っていないような、「ごくたまにある恐竜展」とは比べるのも失礼なほど雲泥の差があります。

あと本展は獣脚類が主役と言う事もできるかもしれませんが、これは正しくないですね。獣脚類の中でも雑食や草食(植物食)と思われるものは意図的に排されています。その一方で恐竜以外の肉食動物にはかなりのスペースが割かれていました。つまり本展の主役は「肉食性」という食性だったわけです。

本展は肉食動物を「正解を教える教材」ではなく、知識が書き換わっていく媒体として見せているように感じました。

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参考文献

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帰りに千葉駅のビレッジバンガードカフェみたいな名前のレストランに侵入し、タコライスを頂きました。おいしかったです。なおこの店舗は7月いっぱいで閉店されたそうです。悪しからず。

それじゃ👋

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