YPM #5 フリルの裏側

角がなければ戦えない我々に角を持つ資格はない。ケラトプスユウタです。

今日はYPMの展示物紹介の5回目だと思いますね!

そして今日も前回の「ステルロロフス」に続いてトリケラトプス回となります。

さっそくやってしまっちゃいたい!

トリケラトプス・ホリドゥス Triceratops horridus

YPM 1823

この頭骨は今は有効性が否定されているトリケラトプス・セラトゥス T. serratus のホロタイプです。ワイオミング州のララミー層 Laramie Formation。バック・クリーク Buck Creek とランス・クリーク Lance Creek の間の土地で発見されたそうです。

マーシュ博士の言葉を借りれば、「今回の頭骨は、これまでに発見されたどの頭骨よりも完全であり、属の特徴が見事に克明に示されている。この個体は成長しきっていないが、1.8m近い巨大なサイズである」 ( “The present skull is more perfect than any hitherto found, and exhibits admirably the strongly marked charcters of the genus. It is likewise of gigantic size, being nearly 1.8m, although the animal was not fully adult.”)

マーシュ博士は、フリルの正中線に沿った一連の隆起と、鱗状骨に沿って連続した目立たない鋸歯状の隆起に感銘を受けたそうです(参考画像)。その隆起は今では成長段階や個体差であって種差ではないと信じられています。

鼻角の発達は弱い、あるいは保存されていませんでした。マーシュ博士はこれがその下の鼻骨とまだ癒合していなかったのだと考えていました。

このアメリカ自然史博物館のトリケラトプス(AMNH 970、偶然なのか何なのかこれもセラトゥス種とされていた標本)と同じように上を向いた状態で展示されていて、よく保存された脳函や首の骨との接合部にあたるボールジョイント(後頭顆)が観察できます。

この後頭顆が球形であることによって、首を楽に大きく振り動かす事ができたと言われています。フリルの誇示や角を使った攻撃や防御の際に活躍したのではなかろうかと思われます。

後頭顆の周囲に大きな窪みがあるのがおわかりいただけると思いますが、ここに大きな首の筋肉がついていたと言われています。

この辺りはこちらの對比地さんの論文で詳細に説明されているんですが、僕は無数に走る筋肉の名称を把握するのがめんどくさすぎて無理でした🤓

ちなみにフリルの裏側全面が首の筋肉の付着部であると想定された復元がマクローリンさんに提唱された事がかつてありまして、一部ではマクローリン復元と呼ばれて親しまれていますが、現在まじめにその説の妥当性を論じている人はいないでしょう。

ブタのようなマクローリン復元の一例

あと脳は現在の爬虫類と比べて相対的に小さいものらしいです。

今日はここまで。それじゃ👋


参考文献:

  • Dodson, P. (1996). The Horned Dinosaurs. Princeton University Press, Princeton, New Jersey, pp. xiv-346

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中