10/3 マサチューセッツ(科学博物館)



ボストンにボストンピザはない。ケラトプスユウタです。

昨夜はニューヘイブン New Haven の北東のマサチューセッツ州 Massachusetts ボストン Boston に前乗りしました。

少なくとも日本の関東では滅多に遭遇しないような大雨に見舞われました。

これはボストンより手前のミスティック Mystic という所の湾。

ボストンは天気が悪く霧が出ていました。

科学博物館 Museum of Science は市街地の中にあり、立体駐車場が併設されていて相当な台数を収容できるようになっているので休日などは来客も多いのでしょうかね。

ちなみに駐車料金は2時間で15ドルでした。高い。

入館料は一般大人、プラネタリウム等無しで29ドル。

オープンは午前9時から。ということで9時に早速入館しました。

最初にトリケラトプス・ホリドゥス Triceratops horridus クリフ Cliff をご紹介しましょう。

クリフの為だけにボストンまできました。

実骨を組んだマウント

Colossal fossil 巨大な化石

…とうたわれていますが、全長で言うと6.7m。角竜としては巨大ですが、恐竜としてはそこまで大きくはないです。トリケラトプスとしては、想定される最大全長(9mくらい)よりは小さいです。

まあ絶対的には大きいです(何と比べるかによる)。

というかクリフの価値はサイズよりも実骨要素にあるはず。

キャプションによると、クリフはほぼ完全なトリケラトプスの貴重な一個体で、他には5体しか見つかっていないとのこと。(レーン、レイモンド、ケルシー…あとは誰だろう?)

2004年にノースダコタ州のヘルクリーク層 Hell Creek Formation で発見され、四肢要素と肋骨と椎骨のいくつかを除いてほぼ完全な骨格が発見されました。その骨は営利の化石業者によってプレパレートされ、イタリアで組み立てられました。最初の所有者はドイツ人のコレクターでしたが、2007年に競売にかけられボストン出身の人物に94万2797ドル(1億円弱)で落札されました。その人物は匿名で科学博物館に連絡し、社会への還元としてこのトリケラトプスを7年間貸すと持ちかけたそうです。クリフというのはその人物のお爺さんへの献名だそうです(参考)。クリフはこのくらいにしないとレポート記事のネタに困りますので次へ行きます。

上野の国立科学博物館もそうですが、この博物館はトリケラトプスが2体います。しかもこっちは2体ともホリドゥス。

AMNH に引き続いてはやくもドイルと再会。クリフの実骨と比較してみましょうといった展示の方向性。

ティラノサウルス Tyrannosaurus は実物大の模型。この手の模型にしては手首の向きが正しい。

ちゃんと頭骨もあります。またAMMHの標本ですね。

ギガノトサウルス Giganotosaurus

上にはニクトサウルス Nyctosaurus と思しき模型も。

コンプソグナトゥス Compsognathus って書いてあるけど第三指の様子からして違う。

この模型もコンピーだそうですけど😐

エクマテミス Ecmatemys なる暁新世のカメ。

三葉虫。

化石系はまだありますが、どのみちささやかなものです。

タイセイヨウタラ Gadus morhua の頭骨。恐竜よりよほどモンスターじみてます。

飛んでるように見せる気がないサギの剥製。

ミミズクとスカンクの剥製。

角に魅了された人間の収集物。

かわいいカメ。

最近このでっかいロブスターよく見ます。

ナマケモノの骨格標本

バルカンヘビガタトカゲ Pseudopus apodus (キャプションでは Ophisaurus apodus 、属の分類は諸説ある模様)

後肢要素が残っているのが観察できます。

踊り場にイクティオサウルス Ichthyosaurus

コルビー・ザ・ハンター Colby the Hunter ことフランシス・トンプソン・コルビー大佐 Colonel Francis Thompson Colby の部屋と称される展示室。

スーパーヴィランの部屋みたいですが、コルビー大佐は生涯を探検に費やし、博物館に多くの標本(剥製とガンコレクション)を寄贈したそうです。

こういうのも需要ある事を僕は知っています。これも商品ではなく展示物。ルーラーズ・オブ・ジ・アース Rulers of the earth。プレヒストリック・タイムズ Prehistoric times に似てます。

他にも電気や隕石、乗り物に関する展示などがありました。

そういえば機関車トーマスの展示も。

12時に博物館を出た後、ペンシルヴァニア州 Pennsylvania フィラデルフィア Philadelphia へ舵を取りました。

渋滞に巻き込まれたのでかなり時間がかかりました。特にニューヨークの大渋滞は脱出するのに2時間かかりました。そもそもまさかマンハッタンを縦断する経路を通る事になるとは思っていなかったです。

フィラデルフィア手前の高速道路でも渋滞が起こっていたのでその手前まででストップしました。

10/4はフィラデルフィア自然科学アカデミー Academy of Natural Science of Philadelphia に行きますので、よろしくお願いします。

それじゃ👋