お静かに! ケラトプスユウタです。
シカゴを離れて今日はロックフォード Rockford にあるバーピー自然史博物館 Burpee Museum of Natural History に突入しました。
今回の旅では9箇所目の博物館になりますが、9箇所目にして初めて無料の駐車場に出会いました。田舎ですのでね。
入場料は一般成人10ドル。
これが博物館の外観。天恵の子らの学園といった雰囲気(たぶん伝わらない)。
2つの有名展示の一つ、ジェーン Jane ことティラノサウルス Tyrannosaurus 亜成体またはナノティランヌス Nanotyrannus
この博物館でも属種の断定はしていませんでした。むしろあなたはどう思いますか?みたいなスタンス。良いと思います。
ジェーンに狙われている、というより戦っている風にも見えるテスケロサウルス Thescerosaurus
今までに見たテスケロサウルスのマウントの中では一番躍動的。
Tレックス T. rex は
4体3体合体のコンポジット。
(ヒロくんの指摘で4体から3体に訂正しました。アーティファクトを数に含めていました)
下腿部から先はアロサウルス Allosaurus 準拠らしいです。
(よく見るとアークトメタってない!)
ポーズの割に古い展示物なのでしょうか?
2つ目の有名展示はこの方ではありません。
この方です!
ホーマー Homer ことトリケラトプス・ホリドゥス Triceratops horridus 亜成体
BMRP 2006.4
補完された実骨。
以前もレプリカを紹介しましたね。初めて他の個体と共に発見されたトリケラトプスのうちの一体。3体のうちの1体です。
トリケラトプスの成長を説明する展示として
UCMP 15442(ハーリーズ・ベイビー Harley’s baby)
MOR 2951(ジュヴィー・トライク・スリー Juvie Trike Ⅲ)
TCM 2001.93.1 (ケルシー Kelsey)
もいます。
ホーマーのマウント。亜成体なのでそれほど大きくはないですが、それでも並のケラトプス類 Ceratopsid よりは大きいです。
珍しく前肢が最近の解釈(藤原先生の言葉を借りれば、小さく前へ習え)。
これはホーマーの家系図 Homer’s family tree と呼ばれる展示。
ユタ州立自然史博物館の「角竜の壁」には及びませんが、ケラトプス類の頭がこれだけ並ぶのは圧巻ですよ。標本は角竜の壁とことごとくかぶってますね。
非ケラトプス類コロノサウリア Coronosauria のズニケラトプス Zuniceratops を中央に、左がカスモサウルス亜科 Chasmosaurinae、右がセントロサウルス亜科 Centrosaurinae のメンバーとなっています。上に行くほど派生的な種になっているかと思いきや、それだとパキリノサウルス Pachyrhinosaurus (右から二番目)とスティラコサウルス Styracosaurus(最右翼)の位置が逆です。
あとケラトプス類の進化も2つのクレードのみで説明しきれるほどシンプルじゃないので注意。
カスモサウルス亜科とセントロサウルス亜科を説明するには良い展示ですね。
あと爬虫類の生体展示が充実してました。
(以下、爬虫類が苦手な人注意🦎🐍🐢)
有名なわりに小さな博物館ですが、ホーマーもジェーンもレジェンド的な恐竜という事もありますし、フィールド博物館のついでに、昼飯を抜いてでも行くことをお勧めします。
2時間で回りきったので、明日の予定を繰り上げて次の博物館へ!
続いてはウィスコンシン州ケノーシャのケノーシャ市立博物館の恐竜発見博物館 Dinosaur Discovery Miseum にまかりでました。
州境をまたぐ道ですが、予想外に距離が近くて助かりました。
余談ですが途中でベロイト Beloit の地名が見えました。ドラゴンハンターことアメリカ自然史博物館の故ロイ・アンドリュース博士の出身地です。
恐竜発見博物館の外観はこんな感じ。
入場無料。
メインホール。
ほぼこれが全てです。
実骨はないですが、なんと21体の獣脚類 Theropod とエオラプトル Eoraptor とヘレラサウルス Herrelasaurus (同館ではエオラプトルとヘレラサウルスも獣脚類として扱われています)が一箇所に展示されています。
たぶん大型のマウントはこれ以上置けません。
さしあたって目立つものだけ少し紹介します。
カルノタウルス Carnotaurus
アクロカントサウルス Acrocanthosaurus
アロサウルス Allosaurus
座らせるの流行ってるのかな。
トルヴォサウルス Torvosaurus
服従のポーズかと思ったら餌を食べている姿だそうです。
スコミムス Suchomimus
デイノケイルス Deinocheirus
キャプションでは、「鋭い爪は捕食者だった事を示唆する」との事…。
このくらいにして起きましょう。
こんなに大型獣脚類が一箇所で観れる所はそうそうないですし無料なので、バーピー 自然史博物館のついでに行きましょう。
今日もありがとうございます。
それじゃ👋
“10/10 イリノイ(バーピー自然史博物館)〜ウィスコンシン(恐竜発見博物館)” への1件のフィードバック