キャプションに、カタカナでは属名までしか書かないならアルファベットの学名も種小名まで書く必要ないと思う。ケラトプスユウタです。
昨日から新潟県立自然科学館の春の特別展のレポートをやっております。続きを見ていきましょう。
ステゴサウルス Stegosaurus
剣竜類 Stegosauria はもっさりした復元骨格が多くこれも特に頭骨がその部類ですが、尾が持ち上がっていて首も長いのでだいぶきれいな方です。
アロサウルス Allosaurus
さんざん取り上げで来たのでもはや特に言うことはないです。
アロサウルスのビッグアル2 Big All Ⅱ
昨日もナストケラトプスのところで言及した短編映画でアロサウルスも登場するのですが、ジュラシック・ワールド Jurassic World のアロサウルスのデザインは顔が細長くこの標本をモデルにしているかもしれません(参考画像)。
ビッグアル2の頭部の生体復元模型。
ネオヴェナトル Neovenator
イギリス・ワイト島で発見されている中型獣脚類 Theropod 。
福井県立恐竜博物館の2018年の特別展「獣脚類 〜鳥に進化した恐竜たち〜」のために作られ始めて公開されたマウントですが、はやくも巡業組に。
コンカヴェナトル Concavenator
スペインのクエンカ県で発見されたカルカロドントサウルス類 Carchalodontosaurid で記載されたのは比較的最近ですが、特徴的な腰の突起(よくコブと表現されます)のインパクト(派手ではないですが獣脚類でこういった構造は知られている限りでは唯一無二)もあり、既にスペインを代表する恐竜といった感触です。
ちなみに数年前の福井県立恐竜博物館の特別展からの巡業。
生体復元模型。よく見ると前肢に羽毛が復元されています。羽毛の印象化石などは見つかっていないのですが、尺骨(前腕の骨)の後部にある複数の小さな突起が鳥類に見られる羽軸を支える構造に似ているとの根拠からシンプルな中空の羽毛が生えていたことが示唆されています。そのような羽毛は一部のティラノサウルス上科 Tyrannosauroid から知られています。もしその構造が相同器官である(別々に獲得したわけではない)とすれば、獣脚類ひいては鳥類の羽毛の起源は遅くとも基盤的テタヌラ類 Tetanurae のMRCA(最近共通祖先)まで遡ることになります。ただし、突起があるのは尺骨の後部ではなく前部であり羽軸の基部ではありえず、筋肉の付着点であるという反論もあるそうです(参考文献)。
正真正銘の羽毛恐竜。シソチョウ Archaeopteryx lithographica (上)とシノサウロプテリクス・プリマ Sinosauropteryx prima
どちらも歴史的発見、有名な標本で、レプリカは非常に見る機会が多いので見飽きたです。
ティラノサウルス・レックス Tyrannosaurus rex のワイレックス Wyrexと呼ばれる個体を補完したもの。
(プロポーション的にいくらTレックスでも頭大きすぎるような🤔)
ワイレックスはモンタナ州ファロン郡でドン・ワイリックさんという人が発見したティラノサウルスで、2017年の「ギガ恐竜展」にて日本初公開され、2018年の「メガ恐竜展」の福岡巡業でも展示されていました。
尾を他のTレックスに食いちぎられたのではないかと言われています。
尾椎の皮膚印象が親切にマウントとは別に展示されてました。
当該部分はマウントではこんな感じなのでありがたいですね。
余談ですが、メガ恐竜展の福岡巡業ではこの面がすぐ隣の壁に面していて全く観察できない状況でした。
なのでこの特別展のような個別展示の配慮は親切なのです。
とはいえ僕はこんな画像も持っているのですが👇
ティラノサウルスの皮膚のきめ細かさがわかります。
明日は久々にトリケラトプスの記事を書きます!
今日もありがとうございます。それじゃ👋
“恐竜展 〜科学が解き明かす恐竜のすがた〜 #2 巡業する人気者たち” への2件のフィードバック