こんばんは人間の皆さん。ゲゲゲの鬼太郎です。嘘です。ケラトプスユウタです。(これがエイプリルフールネタです。楽しみにしていたみなさんすみませんでした。投稿も遅れてすみません)
昨日(本当はおととい)からやってます福井県立恐竜博物館の特別展、『獣脚類 鳥に進化した肉食恐竜たち』のレポートを続けますね。
目玉展示の扱いでした。
ネオヴェナトル Neovenator
ホロタイプのマウントの3Dデータをもとに日本でレプリカを作ったんですって。
バリオニクスと同じくワイト島(白亜紀後期バーレミアン)の獣脚類。
アロサウルス科 Allosauridae ではないかと言われていた事もありますが、図録によるとアロサウルス上科 Allosauroidea ネオヴェナトル科 Neovenatoridae に分類されるとのこと。あとカルカロドントサウルス科 Carcharodontosauridae という説もあるんだっけね?
この組み立てられていないのが実骨たち。全身の70%が知られているそうです。
実はあまり名前を出したくない恐竜の一つ、 メガラプトル Megaraptor
こちらも分類の混乱が起こっている動物でして、鉤爪状の第1指がドロマエオサウルス類 Dromaeosauridae の第2趾のシックルクローに似ている事からこれが第2趾だと間違えられ巨大な南米産ドロマエオサウルス類だと考えている人たちもいて、それが支持されていました(ちなみに僕は前々からノアサウルス科かアベリサウルス科のようなケラトサウルス類ではないかと勝手に考えていました)。
最近ではフクイラプトル Fukuiraptor などと共にメガラプトラ Megaraptora というドロマエオサウルス類とは遠縁なタクサに含まれています。
メガラプトラはネオヴェナトル科の下位分類とする意見や、基盤的ティラノサウルス上科 Tyrannosauroidea のメンバーとする説などが飛び交い、議論が続いています。
リムサウルス Limusaurus
見てわかるかも知れませんが、右手が頭(首)側、左手が尾側です。首が大きく上に曲がってるので吻先は上を向いていますが。
中国のジュラ紀後期オックスフォーディアン期の小型ノアサウルス類で、幼体は歯が生えていて成長と共に歯がなくなりクチバシが発達するという変態(生物学的な意味でなく)のような恐竜。成長と共に食性が雑食から植物食へと変わったと考えられていて、クチバシをもち植物を食べていたと思われる獣脚類では既知の中で最古のものです。
チレサウルス Chilesaurus
こちらも珍しいジュラ紀の植物食性獣脚類(鳥盤類に似ているところもあるということで分類は諸説あり)。組立骨格の歯がオレンジ色に塗ってある理由は謎。
今日はここまで。ゆっくりやっていきましょうね。うんうん。