もうブログの書き方忘れましたわ。ケラトプスユウタです。

Last American Dinosaurs (アメリカ最後の恐竜)とありますが、テスケロサウルスは非鳥類恐竜では最後のものの一つとして有名です。これはUSNM 7757 という標本でテスケロサウルスのホロタイプらしいです。肩の周りに皮膚印象があるので貴重なものでしょう。
その後ろにたたずむのがこちら👇

USNM 2414という標本で“アナトサウルス” “Anatosaurus” (エドモントサウルスのシノニム)のホロタイプ。

1912年に大きい方(USNM 4282)と小さい方(USNM 2210)のカンプトサウルスの骨格がここに展示されたそうです。いずれもワイオミング州コモ・ブラフ産。これらはカンプトサウルスの最初のマウントを代表するものであると同時に、分類学的にはかなり複雑な歴史を持っています。 マーシュ博士は当初、両標本をカンプトサウルス・ナヌス Camptosaurus nanus と記載し、カンプトサウルス属の新種としました(模式種ディスパルもマーシュ博士が元記載)。化石をUSNMが手に入れた後、ギルモア博士は、大きい方を新種カンプトサウルス・ブロウニ Camptosaurus browniとして再記載しました。この名は1980年代まで通用しましたが、ピーター・ガルトンさんらがどっちもディスパルの成長段階だよねと指摘しました。
どうあれ、2つのマウントは完全で非常によく保存されているようです。ブロウニの方の骨格要素のほとんどは、単一の個体から得られたものだそう。頸椎の一部だけ同じクオリーで採取された別の標本の要素で、頭骨、恥骨、肋骨の一部がアーティファクトです。
ナヌスの方もほぼ完全ですが、両方の中足骨は 別個体由来で 頭骨と左前肢は アーティファクトだそうです。

代表的なパキケファロサウルス類 Pachyceohalosaurid の一つ。前足で顔をかいている様子が復元されています。脳天のドームやその周りの控え目な装飾がよく観察できますぞ。

ベン・ミラー氏曰く、他の要素もあるのですがAMNH(ニューヨーク)にあるらしく、この頭骨も2019年までAMNHで展示されていたらしいです。

AMNH のゴルゴと言えばこれ👆かこれ👇ですけども。

ついでのステルスマーケティングじゃないですけど、今度の8月4日から16日まで宮城県仙台市のゼビオアリーナで「宮城 肉食恐竜展2020-驚異の身体能力-」という特別展が開催されます。

このルースことマッシヴで満身創痍のゴルゴサウルスがそこで日本で初めて展示されるので、ご興味ある方やお暇な方はご覧いただけますと今後の為になると思います。詳細はこちら。
お知らせを挟んだところで今日はここまでにしましょう。それじゃ👋
参考文献:
Gilmore, C.W. 1912 “The Mounted Skeletons of Camptosaurus in the United States National Musuem.” Proceedings of the US National Museum 14:1878.