のんほいパーク #8 絶滅奥義

調べたところ豊橋市自然史博物館の新生代展示室は2016年とわりと最近リニューアルされていたんですね。ケラトプスユウタです。

てことでね! そんな最新に近い情報に基づいて造られたのであろう新生代の展示物を引き続き見ていきましょう!

理科の教科書でもお馴染みヒラコテリウムから始まるウマの進化に関する展示。撮ったのはメリキップス Merychippus (左)とウマ Equus だけですが、標本は左側にもう2種類分あります。

立派な角を備える現生偶蹄類の頭骨展示。左からウォーターバック、クーズー、ヌー。パーク内の動物園にいた個体だったりするんですかね?

2019年12月31日追記: これらも化石で、それぞれ鮮新世、更新世、更新世のものだそうです。言われてみればテクスチャーが白骨のそれではないですね。大洋さん情報ありがとうございました。

その下にはたまにアメリカ人の庭にも置いてあるバイソンの頭骨。

追記: こちらも更新世の化石です。

ヤベオオツノシカ(シノメガケロス・ヤベイ) Sinomegaceros yabei

更新世の日本(北海道から九州まで)に生息していたシカ。シノメガケロスのタイプ種が中国から発見されているので「中国の大きな角」を意味する属名が与えられています。

ヒラコドン Hyracodon(左)とディケラテリウム Diceratherium

直感的な雰囲気はサイにもウマにも似てませんが、鼻先や口周りの基本構造は共通してますね。

キロテリウム Chilotherium 下顎の先に前方へ飛び出た一対のキバが備わっていて奇蹄類にしては攻撃的な顔つき。その代わり上顎の切歯は退化しています。

現生奇蹄類のクロサイ。鼻角は骨質ではなく表皮由来なので普通の頭骨標本ではこのように鼻角をつけてないですが、施設によっては鼻の上に残してある場合もあります。

追記: これも更新世の化石でした(大洋さんありがとうございます)。

言ってるそばから!

マンモスやオオツノシカと共に氷河期のヨーロッパを闊歩していた動物(ケサイ Coelodonta antiquitatis)。


続いてこのホールの目玉となっている三大ゾウの組立骨格。

ゴンフォテリウム Gomphotherium

アケボノゾウ Stegodon Aurorae

(すみません、ゴンフォテリウムと誤記していました。大洋さんご指摘ありがとうございました)

アケボノゾウ Stegodon Aurorae

ナウマンゾウ Palaeoloxodon naumanni

(すみません、アケボノゾウと誤記していました。大洋さんご指摘ありがとうございました)

マンモス Mammuthus

さすがに迫力があります。マンモスと呼ばれるだけの事はあります。

この反った牙で種内競争をしていたわけですが、こんなに反ってるから絡まって外せなくなってそのまま死んだりするんですよ。

天井に吊るされて存在感を放射しているのは始新世のクジラ、ドルドン Dorudon(手間)と現生のミンククジラ。今のクジラと過去のクジラのどこが同じでどこが違うのかを直接比較できて良いですね。

壁にマウントされたマチカネワニ Toyotamaphimeia machikanensis

大阪の40万年前の地層で発見された化石から知られています。現生ワニによく似ていますが、背中のウロコに突起がなくより滑らかな背中をしていたらしいです。それにしても巨大なワニもゾウも消えてしまって、日本も殺風景になっちまったなあ。まあどうでもいっか!

ガラパゴス島のジオラマ。

愛知県の干潟に関する展示。

ラブカの漬け物。

豊橋市自然史博物館のレポートはここまで!


新生代展示室も最近リニューアルされただけあって見応えのある内容でした。

現生種の化石を展示しているのも珍しいですね。

のんほいパークのレポートはまだ続きます!

それじゃ👋

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