僕の体の大半は水でできています。ケラトプスユウタです。
さて、モンタナ編の途中ではありますが、今日は新潟県にあります新潟県立自然科学館の展示物を紹介することにしました!
5月1日の朝、東京駅からJR上越新幹線「Maxとき」で新潟県へ行き(片道2時間)、新潟駅から路線バスで「野球場科学館前」というバス停へ(片道20分)。
野球場科学館という施設があるのかと思ったら、「鳥屋野運動公園球技場」と「新潟県立自然科学館」が併設されていて両者の最寄りバス停というだけの話でした🤓
建物は科学館としては結構立派な部類。
2階からエントランスを撮りました。正面のドームみたいなのはプラネタリウムです。
じゃあ早速恐竜を見て行きましょう。
お花畑を駆けるスティラコサウルス Styracosaurus と思しき角竜を描いた壁画。誰かの作品のパクリ模写だと思うのですが、白目の解釈がオリジナルと違う気がします(目の後ろの皮膚が白目として描かれている)。
あとウメを描くのは良いのだろうか…。
トリケラトプス Triceratops の生体復元模型。
実はなんと足元の台が回転します!
半身は全身骨格になっていて、いわゆる人体模型仕様でとても珍しい。
骨側は当ブログで何度も紹介しているドイルでした! つまり AMNH 5116
日本では最も多く展示されているキャストかもしれません。さすが理科の教科書に載るだけのことはあります。
マイアサウラ Maiasaura の親子と巣。
これらはショーのようなエンターテイメント性のある展示で、恐竜に関するえーと、簡単な情報がストーリー仕立てで紹介されます。このマイアサウラの兄妹(どっちがどっちかは不明)が主人公でしゃべります。お母さんもしゃべります。
このティラノサウルス Tyrannosaurus も喋ります。完全に悪役でした。
ちなみにトリケラトプスだけ喋りません。
それよりも年代的にトリケラ、ティラノと絡ませるならカモハシ竜枠はマイアサウラではなくエドモントサウルス Edmontosaurus であるべきですね。マイアサウラ基準なら角竜をエイニオサウルス Einiosaurus 、肉食恐竜をダスプレトサウルス Daspletosaurus (ってちょうどおととい模型を紹介した三属)
でも一番聞き捨てならなかったのはこれです。
「トリケラトプスはティラノサウルスにはタイマンでは負けるので群れで生活していました」との説明。
贔屓目なしにむしろ逆だと思いますし、成体のトリケラトプスが群れで生活していた事を示唆する証拠はありません。
あんま言うとアレか。
ティラノサウルス頭骨。
ロッキー博物館と地方の科学館を比べる…….のは野暮ですね。
ただのやたら球い石に見えますが、サルタサウルス Saltasaurus という竜脚類 Sauropod の卵らしいです。まあ属の同定は話半分とした方が良いと思います。
カマラサウルス Camarasaurus 大腿骨
たしか実物。
タルボサウルス Tarbosaurus の下顎骨(たぶん) 実骨
カマラと共にタッチ要員です。
タルボサウルスの足の指の骨。真っ白いパーツ以外は実骨っぽい。
ハドロサウルス類 Hadrosaur の皮膚印象化石。これは復元の上で参考になります。キャプションではアジア産とだけ書いてありました。アジアノドコダヨ!
ハドロサウルス類尾椎。
アンモナイト Ammonites など。
石炭紀のトクサ類 Equisetum
現生のトクサは1mほどの大きさですが、石炭紀の頃には高さ30mを超えるロボク(トクサの祖先)がフウインボクやリンボクなどと共に森林を形成し、当時の生態系を支えていたそうです。
ジュラ紀の珪化木
土砂に埋もれた樹木にケイ酸を含んだ地下水が染み込んで、その木がメノウやオパール化した化石を珪化木と言います。知ってた?
恐竜のコプロライト(糞石)らしい。お触りOKです。
ジュラ紀の球果植物の化石。
ジュラ紀にはまだ被子植物が少なく、裸子植物が幅を利かせていました。
高さ30mにもなる針葉樹はカマラサウルスやブラキオサウルス Brachiosaurus の食料になったかもしれませんよ。
小さなトンボの化石。
トンボはゴキブリなどと同様に初期の昆虫で、偉大なダイナソーよりもずっと先輩です。
ノスタルジックでレトロな恐竜たちを描いた壁画。
サンゴやウミユリの化石。
ナウマンゾウ Paleoloxodon naumanni
牙はすごいですが体は小さめの個体(未成体?)
手前には様々なゾウ類 Eleohantid の歯の比較展示。
常設展はこのくらいにしておきましょう。次回は特別展を紹介します。
さよなら!