北アメリカ古生物博物館 #6 骨に群がる骨

ポップコーンを炒る時の不発を最小限に軽減する方法を知りたい。ケラトプスユウタです。

昨日に引き続きモリソン層の恐竜たちを紹介していっちゃいたい!

ランフォリンクス Rhamphorhynchus 生体復元模型

スーパーサウルス Supersaurus を紹介するのは初めてですね。

発見当初はブラキオサウルス Brachiosaurus に似た姿で復元され、その後少なくとも2006年の恐竜博で主役を務めた時点ではディプドクス科 Diplodocidae のアパトサウルスApatosaurus の姉妹群の位置付けでしたが、2015年の論文ですとよりディプロドクス Diplodocus に近いディプロドクス亜科 Diplodocinae とされています(参考文献)。

とりあえず長い系の竜脚類なのです(見ればわかる)。

ディプロドクスの頭。スーパーサウルスの頭骨は見つかっていないので、上のマウントの頭はディプロドクスを参考に補完して作ったものだろうなと思います。

ステゴサウルス Stegosaurus 亜成体の骨に群がるワニの骨。

より小さなステゴサウルスがそれを眺めています。

その隣ではカマラサウルス Camarasaurus の骨にケラトサウルス Ceratosaurus の骨が群がっています。

ジュラ紀のヨロイ竜 Ankylosauria ノドサウルス類 Nodosauridae ガルゴイレオサウルス Gargoileosaurus

すでに白亜紀前期のノドサウルス類と似たお味ですね。

鳥脚類 カンプトサウルス Camptosaurus の前肢要素。なぜ比較的強靭な作りなのか気になります。二足歩行なのに。

カンプトサウルスの後肢と椎骨。

そして出し惜しみして次回に回そうかと思いましたが最後にこちらをご覧に入れます👇

産状風ケラトサウルス

5枚の写真の“コンポジット”なのでプロポーションは信用しない方が良いです。

よく見ると骨によって色が違いますが、真っ黒いのがアーティファクトで、灰色のものがレプリカでしょう。

ケラトサウルスは鼻骨と涙骨の角状突起が目立つ獣脚類で、よく太い円錐形に近いような角で復元された生体復元を見ますが、もっと薄い構造です。この構造は見るからに武器ではなさそう。

武器といえば、歯は肉食恐竜の中でも特に長く、「剣歯」と表現されるレベルのもの。積極的なプレデターだったことを思わせます。

首はS字ではないですね。

手指4本で原始的ですが、第四指(くすりゆび)はかなり短くなってますね。

大腿部と下腿部は同じくらいの長さ。膝下の方が長いので走るのは得意そう。

血導弓(尾椎の下側にある突起)は細長い。レプリカは4本だけですが。趾骨の干渉を考慮して短く作ってある2本(ちょうどつま先の先)が嫌な感じですね笑

というわけで今日はここまで!

つづく…!