北アメリカ古生物博物館 #5 ラグレウスのテリトリー

私も無脊椎動物、あなたも無脊椎動物。あ! どうも! ケラトプスユウタです!

昨日一回中生代に入ったはずなんですけど、もうちょっとペルム紀の化石を紹介させてください。

パレイアサウルス Pareiasaurus 頭骨

アウラケファロドン Aulaceohalodon とかいう単弓類の頭骨。

リコスクス Lichosuchus 「オオカミワニ」を意味する名前の獣弓類 Theraspida 頭骨

三畳紀に再び進んで恐竜にたどりつきました。大きいのがヘレラサウルス Herrerasaurus

恐竜かどうかが議論になるレベルの原始的な恐竜(ここでは一般的な説に従って恐竜ということにしておきます)。

小さいのがエオラプトル Eoraptor

以前は獣脚類の基盤的位置付けだったと思いますが、今では竜脚形類 Sauropodomorpha の基盤的位置付けと言われています。恐竜は単系統(一種類の生物とそれから派生した生物からなるタクサ)なので基盤的なものほど姿が似るのは道理ですね。

頭骨だけのが最も有名であろう原竜脚類 プラテオサウルス Plateosaurus

ヘレラサウルス科 Herrerasauridae と竜脚形類(原竜脚類と竜脚類でなるタクサ)が竜盤類 Saurischia ということは議論の余地がないので、古いタイプの竜盤類が揃えてある感じですね。

キリが悪いですがメインっぽい展示室へ突入します。

「ここから先は恐竜の界(くに)、心して通れ」

タニコラグレウス Tanycolagreus が申しております。

タニコラグレウスは基盤的コエルロサウルス類 Coelurosauria のコエルルス類 Coeluridae に内包される動物で、標本は古くから知られていたのですが、新属として記載されたのは21世紀になってから。それまでは標本によってオルニトレステス Ornithorestes だとかティラノサウルス上科 Tyrannosauroidea (ストケソサウルス Stokesosaurus) のような既知の属種とされていました(参考文献)。

展示はジュラ紀(モリソン層)の動物たちの骨がジュラ紀のジオラマの中にいるという変わったもの。僕は好きです。

たくさんのオスニエリア Othnielia

子供もいますね。幼体と成体が知られているというのは良いですね。ステータスですね。

オスニエリア VS タニコラグレウス 生体復元模型。たしか日本にも来ていた物らしい。

すっごい首が短いタニコラグレウスの産状復元。

倒木を駆け抜けるタニコ。

というかこんなにタニコばっかりたくさん展示してる博物館ないですよねきっと。タニコ推しなんでしょうね。いい加減略しはじめますよね。

しかしダイナミックで爽やかな展示ですね。

といったところで次回へ続きます!