巨大恐竜展 Giant Dinosaurs 2024 #2 獣脚類の巨大化

ちっちっち、口は一つだが、鼻の穴は二つだぜ。ケラトプスユウタです。

表題の通り、巨大恐竜展 Giant Dinosaurs 2024 という展示会のレポートの2回目です。

早速行きましょう。

基盤的竜盤類 Saurischia ヘルレラサウルス(ヘレラサウルス) Herrerasaurus

恐竜類の初期進化を語る上でスルーできない重要な存在なので、特別展ではよく見かけますよねと改めて思いました。

本展では獣脚類 Theropoda として紹介されていますが、近頃は獣脚類に含める考えはあまり支持されていませんね。

白亜紀前期の獣脚類 コンカヴェナトル(コンカベナートル) Concavenator

中型獣脚類枠として登場。

これはいつぞやの福井県立恐竜博物館の特展のために作られ、以降出張組に加わったマウントです。

スペインといえば、闘牛、パエリアそしてコンカヴェナトルというくらいには恐竜ファンの中ではすっかり馴染みになりましたね?

これ一瞬見方がわからなくてびっくりしました。

基本的にはティランノサウルス上科 Tyrannosauroidea の系統樹なのですが、各ティランノサウルス上科のメンバー(属)と共存していた(共産している)アロサウルス上科 Allosauroidea も青色で並べて描いてしてあるという特殊な図でした。

シルエットのスケールが統一されているらしく、大きさの進化と時間およびアロサウルス上科との共存の関係が直感的に理解できるようになっていていいですね。

白亜紀前期の小型ティランノサウルス上科 ディロング(ディロン) Dilong 復元骨格と生体復元模型。

これもティランノサウルス上科の初期進化を学ぶ上では避けて通れない存在です。

基盤的なティランノサウルス上科は小さかったと言いたいのだと思いますが、この後の展示で急に大型のティランノサウルス科が並ぶ事になるので、欲を言えば段階的に大型化していった事を説明するために系統的にもサイズ的にも中間的な属種がいくつかあると理想的でしたね。もちろん展示したい標本が展示できるわけではないですが。自分のブログで理想を語る自由を行使するくらい大目に見てくれませんか?

謎多きティランノサウルス類、盗まれた盗賊王、ラプトレクス(ラプトレックス) Raptorex

名前に鉤括弧・引用符つけるべきか迷いますが、この方に関してはおそらく調べて頂ければどんな曰くがある属なのかいろいろな情報が出て来るかと思いますが、簡単に説明すると…

出所不詳(中国の下部白亜系、義縣層とされる)の盗掘された化石に基づいて白亜紀前期の小型のティラノサウルス類として記載。すでに白亜紀後期の大型種と共通する基本構造を獲得しているとされました。

しかし実際はゴビ砂漠のイレン・ダバス Iren Dabasu のような上部白亜系ではないか?そして形質(見た目)から言っても若いタルボサウルス Tarbosaurus だろ!…と指摘されているというものですな。

とはいえ、元の標本は保存もよくティランノサウルス類の個体発生(成長)を調べる上で重宝される存在です。

とはいえ盗掘は良くないですね。

高橋勲さんの約束の果て、ゴビ砂漠の盗掘が無くなる世界の訪れを、望むケラトプスユウタであった。

お馴染みティランノサウルス(ティラノサウルス) Tyrannosaurus のスタン STAN

頸椎が観やすいのはありがたいです。

興味ない人でもご存知の通り、ティランノサウルスはティランノサウルス上科最大級の属なわけですが、そうなった頃にはそれ以前の祖先は少ない労力で仕留められていたであろう鳥脚類 Ornithopoda や角竜類 Ceratosia も大型化しており、むしろ手強い相手になってしまっていたというのがまたティランノサウルスの美しいところじゃないですか。

これスタンとは別個体のティランノサウルス、ワイレックス Wyrex なんですが、頭を含めて大部分をスタンで補完してるコンポジットなので、かっこいいからってこのアングルから撮っちゃだめですよね。

あとワイレックスは皮膚印象化石も有名ですが、なんとこの一枚しか撮ってませんでした。

一応別の場所で撮った写真を載せる事によってお許しください。

ココロ社の頭部が動くスピノサウルス Spinosaurus

泳いでいる姿勢です。

スピノサウルスは史上最大の獣脚類なわけですが、それだけでなく見た目も派手で、最近は復元が頻繁に紆余曲折したりとなかなか「持っている」恐竜ですよね。

池にココロ製の実物大スピノサウルスを沈めてアトラクション作りたいですね?

スピノサウルス大型化の秘訣には、安直ですがやっぱし水棲ないし半水棲という生態が関わっていそうですよね。

野暮なことは言いません。

今回はここまで。

つづく…