USNM #4 ロードキル

マヨナーゼなるものが効くとか言って傷口にマヨネーズを塗ってる奴がいたな。ケラトプスユウタです。

みなさんはステゴサウルスという動物をご存知でしょうか。背中に板を並べていて尾の先に4本のトゲをもつことで非常に有名な恐竜で、剣竜類 Stegosauria の代表と言っても過言ではないでしょう。当ブログでも散々紹介してきましたけども。

今回紹介するのは現在ステゴサウルスの模式種となっているS.ステノプス S.stenops の実物のホロタイプです。つまり剣竜類の模式属であるステゴサウルスの模式種であるステノプスの完模式標本という由緒正しいものです。

もともとステゴサウルスはアルマトゥス S. armatus を模式種として設立されたタクソンですが、アルマトゥスは標本が不完全であり、他の種と比較できる独自性が認められない事から疑問名となり、代わりにステゴサウルスの中で標本が最もよく知られているステノプスが新たに模式種となったという、稀に見るすったもんだを経験しています。

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1885年にコロラド州キャノンシティ近郊でアロサウルス 、ケラトサウルスと共に発見された化石で、記載はマーシュ博士によって行われました(参考文献)。

この車にひかれたようにペシャンコに潰れている様子からロードキル Road killの愛称で呼ばれています。ひどい名前ですが、実際ひどく潰れているのだから仕方ありません。ロードキルと言うとアメリカやカナダでドライブしているといろんな動物のDORをよく目にします。プレーリードッグ、スカンク、アライグマ、ワピチなんかが一般的です。自動車は日本でも他の地域でも、あらゆる野生動物にとって脅威になるものです。運転の際は気をつけたいですね。

話をステゴサウルスのロードキルさんに戻します。このロードキルは、ひどく潰れちゃぁいますが、見ての通り完全性は凄まじいもので、特に頭骨はロードキルの発見から100年以上の間、北米の剣竜の頭骨としては唯一の完全な標本だったそうです。

ぺしゃんこなのは竜脚類に踏み潰されたとかではなく、死んだあと堆積物の圧力で変形したものです。まあよくあることです。

変形はともかく、剣竜に限らずこれほど完全な関節した恐竜の全身骨格は非常に珍しいもので科学的価値もさることながら、展示物として美しくも迫力があるものです。

今日もありがとうございます。それじゃ👋