日曜日の第3回古生物合同展示会行けません。残念です。ケラトプスユウタです。
伝説によると1964年、イェール大学のジョン・オストロム博士はモンタナ州南部クローバリー層 Cloverly Formation で新種の肉食恐竜の化石を発見し、両足の鎌のような鉤爪に因んで「恐ろしい爪」を意味する学名を与えました。そう、デイノニクス Deinonychus ですね!
ということで今回は恐竜ルネッサンスの火付け役、デイノニクスをはじめとするクローバリー層の化石をいつくか紹介します。
デイノニクスの形態的なお話は復元教室レポートをご覧ください。
現在(2019年8月)、国立科学博物館で相同のパーツが展示されておりますデイノニクス・アンティロプス D. antirrhops の足。
デイノニクスの頸椎。鳥類の頸椎に似ているようです。
骨質の竿(神経突起や血導弓)で強化された尾椎。樹上生の祖先の段階で獲得した構造と言われています。
手。半月状の手根骨の説明いります? 別にいいか。
Climbing claws という事は、鋭い爪は木に登るための道具という解釈でしょうか。それもあると思いますね。
デイノニクスと同じくクローバリー層から見つかるテノントサウルス・ティレッティ Tenontosaurus tilletti の尾椎。骨化した腱を見せています。
テノントサウルスの属名の意味は「筋骨逞しいトカゲ」とか「腱のトカゲ」と訳されますが、この腱を見ると後者の意味で命名されたような感じがします。ただし骨化腱は他にも多くの鳥盤類がもっている構造です。
テノントサウルスの下顎骨。より基盤的な鳥盤類 Ornithischia よりは大きな歯をしています。
アスピデレテス Aspideretes なるカメの腹甲。
ティタノサウルス類 Titanosaurid の尾椎。
具体的にどのへんのパーツかよくわかりませんが、鎧竜 Ankylosaur サウロペルタ Sauropelta の装甲。
ハイギョ Ceratodus の歯。
ティタノサウルス類の歯。
磨かれた石(?胃石)
パルクソサウルス類 Parksosaurid の鳥盤類 Ornithischia ゼフィロサウルス Zephyrosaurus の脊椎。
ワニの糞石。
ヒボドゥス類 Hybodont のサメのトゲ。
ティタノサウルス類の後肢末節骨(つまさきの骨)
生々しいテノントサウルス 前半身。
明日もクローバリー層の恐竜の続きです。
それじゃ👋
【告知】
ケラトプスユウタは今回完全なる部外者ですが、明日8月18日は横浜亜熱帯茶館という場所で「第三回古生物合同展示会」が開催されます。いろいろな古生物クリエイターの方々が作品を展示されたり販売されたりする場です。楽しいと思います。お時間のある方はぜひ。
詳しくはこちらのツイートをご覧ください。
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