UMNH #7 モリソンの顔

3R(リデュース、リユース、リサイクル)の中では特にリデュース(削減)が重要だと思います。ケラトプスユウタです。

前回紹介したようなモリソン層の恐竜たちの頭骨コレクションが展示されていたので、今日はそれを紹介しちゃいたいと思います!

カマラサウルス Camarasaurus

竜脚類 Sauropoda 新竜脚類 Neosauropoda ティタノサウルス形類 Titanosauriformes マクロナリア Macronaria カマラサウルス形類 Camarasauromorpha カマラサウルス類 Camarasauridae

カマラサウルス形類の鼻孔は前縁が垂直に近い角度で盛り上がった縁になっているぞ!

あとカマラサウルスは比較的歯が少ないですね。

ディプロドクス Diplodocus

竜脚類 ディプロドクス上科 Diplodocidea ディプロドクス科 Diplodocidae

吻部の前端(口先)が楕円ではなくやや四角であり、それより後方に鼻孔があり、上部側頭窓が退縮しております。

ケラトサウルス Ceratosaurus

獣脚類 Theropoda ケラトサウルス類 Ceratosauria ネオケラトサウルス類 Neoceratosauria

発達した角状の涙骨、薄い鼻骨の角、異様に長い歯。この独特の組み合わせはケラトサウルスだけ!

ちなみに一緒に展示してあるアロサウルス (後述)よりでかいです(!)

トルヴォサウルス・タンネリ Torvosaurus tanneri

獣脚類 テタヌラ類 Tetanurae メガロサウルス類 Megalosauridae

長く太い歯。ジュラ紀後期当時ありふれていた竜脚類を殺して食べていたのでしょうか。

この標本を紹介するのは3度目ですが、大部分がアーティファクトなので信用しない方がいいです(イマサラ)。

追記: ジム・カークランド博士のツイート画像 の要素はキャストを使ってるっぽいです。

マルショサウルス Marshosaurus

獣脚類 テタヌラ類 メガロサウルス科?(Megalosauroidea?) (参考文献)

あ、すいません、マルショサウルスはよくわかりません。歯は小さめ。

アロサウルス・フラギリス Allosaurus fragilis

獣脚類 テタヌラ類 カルノサウルス類 Carnosauria アロサウルス類 Allosauridae

継ぎ接ぎのように白い物体でレストアされまくってるあたり、信用したくなりますよねえ。

ほかの原始的なテタヌラ類と比べて外鼻孔が拡大し、穴がより複雑化し、後面が変化していますよ。

タニコラグレウス Tanycolagreus

獣脚類 コエルロサウリア Coelurosauria

Museum of Ancient Life でちょろっと紹介しました。この標本がどこまで妥当かわかりませんが、垂れ目っぽい眼窩に特徴があると思います。

コエルロサウリアの頭骨は、前眼窩窓の拡大、顎関節が後方(後頭顆の位置)にまで後退という進化が起こっています。

白亜紀後期には他の獣脚類に取って代わるタクサです。

ステゴサウルス Stegosaurus

鳥盤類 Ornithischia 装盾類 Thyleofora 剣竜類 Stegosauria ステゴサウルス科 Stegosauridae

生体では角質で覆われたクチバシが前上顎骨ち下顎の前歯骨を覆っていたと思われます。歯は小さく単純な三角形で、上下でぴったり噛み合うような構造ではないです。噛む力も他の鳥盤類と比べて強そうには見えないので胃石のような物を持っていた可能性がありますが、僕の知る限りではステゴサウルスの胃石というのは聞いたことがないです。

頰があったかどうかの話はヤメテクレ、アタマガオカシクナリソウダp(՞ةڼ◔)v

カンプトサウルス Camptosaurus

鳥盤類 角脚類 Cerapoda 鳥脚類 Ornithopoda 真鳥脚類 Euornithopoda イグアノドン類 Iguanodontia アンキロポレクシア Ankylopollexia

相対的に高い密度で充てん的に並んだ歯、外側に明らかな稜を発達させた上顎歯がアンキロポレクシアの特徴で、カンプトサウルスはその最基盤の位置付け。

ゴニオフォリス Goniopholis

クルロタルシ Crurotarsi 偽鰐類 Pseudosuchia ワニ類 Suchia クロコダイル様類 Crocodylomorpha クロコダイル形類 Crocodyliformes 中真鰐類 Mesoeucrocodylia 超鰐類 Metasuchia 新鰐類 Neosuchia ゴニオフォリス類 Goniopholididae

よくわからないですけど、ぱっと見、これだと上顎と下顎が噛み合わない(上顎があまる)ように見えるんですけど、閉じると関節が良い感じで適当に可動するものなんでしょうか?


頭骨の写真だけなので、ただのアルバムにならないように無理矢理センテンスを盛り込みましたが、そのせいでいつもより不確かな分野に言及しましたね。

明日はどうなるかわかりませんが、お楽しみに。それじゃ👋


参考文献:

David E. Fastovsky, David B. Weishampel, The Evolution and Extinction of the Dinosaurs SECOND EDITION ©︎ Cambridge University Press 1996, 2005 First published 1996, Second edition 2005