御船町恐竜博物館 #3 捕食者たちの威容

取扱説明書は読まないほうケラトプスユウタです。

今日は今更ながら大事なお知らせがあります。お知らせを飛ばして展示物紹介を読みたい人は下のティラノサウルスの写真までスクロールしてください。

このブログでは博物館や特別展の展示物を紹介していますが、これらの記事だけを見てそこへ行ったつもりになって頂くことがねらいではありません。写真は一つのアングルから撮られたごく一部を捕らえた物ですし、説明文が加えられていたとしてもそれも情報の一部でしかありません。むしろ行かれた事のない方々には、「僕も行ってみたい」、「なんで重要な部分が見切れてんだよばかじゃないのか」、「自分の目で確かめたい」と思っていただく事を望むものです。行ったことある人には「こんなアングルで撮る奴がいるんだ」、「そこは行ったからもう良いや」と思っていただければ幸いです。お知らせは以上です(大事でもなかった)。

ということで御船町恐竜博物館の展示物紹介3回目をやっていっちゃいたいと思います!

ティラノサウルス・レックス

Tyrannosaurus rex

MOR 555 またの名をワンケル、またの名をビッグ・マイク

ヨシズトライクのせいで比較的目立たない位置に立っています。そういえばヨシズもワンケルもロッキー博物館の所蔵ですが、御船町恐竜博物館はロッキー博物館と姉妹館です。(このことが後の記事にも影響してくる事にはまだ誰も気づかなかった…)

スコミムス・テネレンシス

Schomimus tenerensis

今(一部で)話題のスピノサウルス類 Spinosauridae の一つ。

デイノニクス・アンティロプス

Deinonychus antirrops

脚を目立たせるあまり頭を犠牲に(どうせ完全な頭知られてないしいいべ)。

(と言いつつ頭をしっかり撮った物も用意している)

基盤的テリジノサウルス類 Therizinosauridae

ファルカリウス・ユタヘンシス

Falcarius utahensis

明日の復元教室がテリジノサウルス類だからこれもタイムリーではあるかも。

シルエットはまだふつうの獣脚類的おもむき。

アクロカントサウルス・アトケンシス

Acrocanthosaurus atokensis

この訪問は、熊本震災から1年半のタイミングでした。

震災当時、熊本大の三宅優佳氏から伺った話によると、「肉食恐竜」の頭がぶっ壊れた😱との事でした。(僕が「ヨシズトライクじゃないならいいや」と言ったのは秘密)

実際に展示解説員方の語られた事によると、その被害に遭ったのはこのアクロカントサウルスでした。

アクロカントは、良く言えば凝縮された展示スペースの中でも際立った威容を晒す存在で、白亜紀前期の北米を支配した最上位の捕食動物です。震災の翌日、出勤した人が床の上で木っ端微塵になったアクロカントの頭を見つけたのだそう。

不幸中の幸いで、他の展示物はほとんど無事だったらしい。そんな彼も現在は元どおりの勇姿を晒し、来館者を見下ろしています。

つづく…!