ただの恐竜好き、ケラトプスユウタです。
今日は3日ぶりの展示物紹介です。
ドラムヘラーに接するミッドランド国立公園に位置するロイヤル・ティレル古生物学博物館 Royal Tyrrell Museum of Palaeontology (TMP) 。誰が決めたか世界三大恐竜博物館の中でも最大の恐竜博物館。要するに世界最強の恐竜博物館と思われている。
同じく三大恐竜博物館の一つに数えられる福井県立恐竜博物館と違って、展示物の大部分が母国(カナダ)で発見された化石です。
以前は灰色一色だったアルバートサウルスAlbertosaurus の生体復元模型が少し鮮やかに。
パキリノサウルス・ラクスタイ Pachyrhinosaurus lakustai のは大小何体もある。これも以前はグレーで大きな角があるデザインだった。
館内にもアルバートサウルスの模型。シンボルマークにされるだけあってこの恐竜を推しているみたいだけど、近縁なゴルゴサウルス Gorgosaurus と比べると解明度は低いのよね。
この年のカナダ国内の恐竜人気投票でトリケラ(3位)、ティラノ(2位)を抑えての1位に輝くのは数ヶ月後の話…。
アルバートサウルスの右足。アルクトメタターサル構造(第2中足骨の近位端が平たく潰れた形状で両脇の中足骨に挟まれた構造。速く走る獣脚類の特徴と言われる)が好きな方へ贈ります。
まるで泳いでいるような魚の群れ。化石です。死んでます。
マクゴワニア・ジャニケプス Macgowania janiceps とかいう三畳紀後期の魚竜。
ランフォリンクス・ムエンステリRhamphorhynchus muensteri の世にも美しいレリーフ化石。
アルバータ大にもあったボバサトラニア Bobasatrania。化石魚類としてはメジャーなのだろうか? この標本は頭がないけど綺麗。
サウリクティス・ダイ Saurichthys dayi
トカゲザカナを意味する本属。30以上もの種が知られているらしいです。
今回の目玉商品!
ヘルボーイこと TMP 2005.055.0001
レガリケラトプス・ペテルヘウシ
Regaliceratops peterhewsi
2015年に記載されたトリケラトプス族の角竜。産地はセントマリーリバー層 St. Mary River Formation 上部(マーストリヒチアン前期、6800万年間)。
岩が硬く発掘が難航した事と、短い角がある事からイメージコミックス社のキャラクターに因んでヘルボーイという愛称が付けられたらしい。
属名は華やかなフリルから王冠に因んで「王の角の顔」の意味。種小名は発掘地の土地所有者であるピーター・ヒューズ Peter Hews 氏への献名だそう。
前後に圧縮されたせいでセントロサウルス亜科 Centrosaurinae チックな顔つきになってしまっているけども、明確にギザギザしたホーンレットなんかはアンキケラトプス Anchiceratops (カスモサウルス亜科 Chasmosaurinae の一属)っぽさがある。ユニークなのはP0(正中線上の縁頭頂骨)が前に出ていること(参考文献)。
やっぱり新しいケラトプス類の化石を実際に拝むのはテンション上がりますねテンション! 非常にねうんうんうんうん!
テンションが上がったとこで今日はここまで!
つづく……