パーム油の消費はオランウータンやトラを殺す。ケラトプスユウタです。
昨日からミュージアムパーク茨城県立自然博物館の特別展、「体験! 発見! 恐竜(以下略)の展示物紹介をしております。
さて、児童向けの恐竜図鑑はほぼ例外なく“いくつか(5〜8)のタクサ(分類群)”でくくって恐竜の各属を紹介している形式をとっています。
その“いくつかのタクサ”が紹介されていました。
【鳥盤類 Ornithischia 角脚類 Cerapoda 周飾頭類 Marginocephalia 角竜類 Ceratopsia】
(最初に紹介するのはひいきではなく、単純に展示順です。他意はないです。ほんとに)
新角竜類 Neoceratopsia の一つ、プロトケラトプス Protoceratops のもっさりしたマウント。
わざわざ架空生物グリフィンの由来になった事を説明するキャプションがあるのは、おそらく恐竜類 Dinosauria が学術的に扱われるようになる以前から恐竜の化石が人類に知られていた事を説明したかったのでしょう。
プロトケラトプス幼体の頭骨。
プロトケラトプスは成長段階について最も詳細に知られている恐竜。ですが今回は間の段階の標本はありませんでした。
基盤的角竜類 プシッタコサウルス Psittacosaurus
SMF R 4970
尾の背側にブラシ状の毛の印象がある有名な標本。鳥盤類で毛の印象化石が発見されるのは珍しく僕の知る限りでは二例しかありません(もう一つはティアニュロン Tianyulong)が、この発見以降、角竜の尾の背側にブラシ状の毛を生やす復元がゆるっと流行りだしました。もちろんケラトプス類にまでそんな毛があったという証拠にはならないですし、僕なら描きませんが、描きたければどうぞという感じですね。
色素の研究がされていて、濃淡のあるカウンターシェーディングというカモフラージュ模様があったと言われています。植物食動物にカモフラージュ模様があるということはある程度の捕食圧があった証拠とも言われますが、このサイズの動物ならそりゃそうでしょうね!
トリケラトプス Triceratops の目の上の角のレプリカ。
あまり大きくない成体のよう。
ご覧の通り触れる展示。
トリケラトプス・ホリドゥス T. horridus 頭骨の模型。わりとイケメンの部類ですが、モデルがいるのでしょうか?🤔
(ケラトプスユウタとしては模型じゃなくてレプリカを展示して欲しかった)
【鳥盤類 角脚類 周飾頭類 堅頭竜類 Pachyrhinosauria 】
パキケファロサウルス・ワイオミンゲンシス Pachyrhinosaurus wyomingensis
“かたい頭
ぶつけたのかな?
パキケファロサウルス”
のカルタがありますが、断定せず疑問を投げかける感じが良いですね。
【鳥盤類 角脚類 鳥脚類 Ornithopoda 】
(けっこうブレててすみませんが…)パラサウロロフス・ワルケリ Parasaurolophus walkeri
コリトサウルス Corythosaurus のマウントは珍しい。
(胸開きすぎですね)
【鳥盤類 装盾類 Thyreopola 剣竜類 Stegosauria】
ステゴサウルス・ステノプス Stegosaurus stenops (キャプションではアルマトゥス A. armatus)
背中で語るタイプなので顔に華やかさはありません!笑
【鳥盤類 装盾類 曲竜類 Ankylosauria】
鎧竜類とも。
アンキロサウルス・マグニヴェントリス Ankylosaurus magniventris
この頭はよく見るんですよ。でも全身骨格は未だかつて作られたことがないそうです。(アニマンタルクスやガストニアが作れるならアンキロもいけると思うんですけどね)
【竜盤類 Saurischia 竜脚形類 Sauropodomorpha 】
基盤的竜脚形類、原竜脚類 Prosauropod 代表、プラテオサウルス・エンゲルハルドティ Plateosaurus engelhardti
竜脚類 ディプロドクス Diplodocus
きれいな顔なんですけど、下顎の方の歯が前に出てるのが嫌です🤓
またお目にかかりました(千葉県博ぶり)。カマラサウルス Camarasaurus 幼体の実骨を含むマウント。今後もパレオサイエンスさんがらみの特別展で再会する予感です。
お触り可のスーパーサウルス Supersaurus 胴椎。レプリカ。キャプションによると元“ウルトラサウロス” “Ultrasauros” のホロタイプ。
ブラキオサウルス Brachiosaurus の肩甲骨。これも元ウルトラサウロスだそうで。
知らない子のために説明すると、ウルトラサウロスというそれはそれは巨大な恐竜がその昔図鑑にも載ってたのですが、お気付きのとおりスーパーサウルスとブラキオサウルスのキメラ(合成化石)だったということがわかり現在では無効名とされています。というお話。
(まあどっちもブリガムヤング大学古生物博物館で見ましたけど)(ウルトラと知らずに)
【竜盤類 獣脚類 Theropoda】
獣脚類を竜盤類に含めるかどうかは意見が分かれるところですが、この場ではこの特別展の方針に従って伝統的な分類を採用しました(参考文献)。
会場に流れていたビデオでも、この点は慎重に検討しないといけないとしっかり説明されていました。
カルノタウルス Carnotaurus
代表づらで展示されてましたが、獣脚類としては全然典型的とは言いがたい異端的存在ですよ。ケラトサウルス類 Ceratosauria の進化を極めし者の一つ。
獣脚類はさすがに展示数が多いので明日に持ち越します!
おやすみなさい😴