恐竜展 〜科学が解き明かす恐竜のすがた〜 #3 D’oh!

ケルシーという知人がいます(トリケラトプスではなくヒト)。ケラトプスユウタです。

新潟県立自然科学館で開催されていた特別展のレポートをやっています。今日は最終回です。

さて、その県で恐竜が見つかる可能性について言及されるのは、中生代の地層はあるけど恐竜未発見の地方の恐竜博ではありがちなのですが、今回もそうでした。

実際、新潟にも中生代(恐竜時代)に堆積した地層が存在するため、そこから恐竜が見つかる可能性はあるはずです。

富山・長野との県境周辺にあたる新潟県糸魚川市の西部に、中生代の地層が二つあります。手取(てとり)層群と来馬(くるま)層群です。手取層群はジュラ紀中期〜白亜紀前期の川などの堆積物を保存していて、福井県のこの層群に属する地層から後述のフクイラプトル Fukuiraptor やフクイヴェナトル Fukuivenator のような恐竜が見つかっています。

来馬層群の地質年代はジュラ紀前期の海成層とされ、アンモナイトが産出しています。海成層において恐竜は普通ではないですが、ムカワリュウ Kamuysaurus もボレアロペルタ Borealopelta も見つかったのは海成層なので希望を持ちたい子はどうぞというところ🤓

ということで福井県勝山市から知られる恐竜も2体ほどマウントが出張していました👇

フクイラプトル

福井県立恐竜博物館レポートで以前紹介しました。

ムカワリュウが発見、ひいては記載された今や日本のエースではなくなりましたね( ◠‿◠ )

復元骨格も改定される気配ないですね(タイムリーなことに小田隆さんもこのマウント準拠と思われる復元画を新たに描かれているようですし)。

フクイヴェナトル

唯一ムカワリュウを超える保存状態の骨が知られている日本の恐竜。小さい分揃いやすいので比べるのはフェアではないと言えばそうです。

フクイヴェナトルのエンドキャスト(頭骨の脳の入っていたスペースをかたどったもの)

詳細は近日中に別記事で!


有名なトリケラトプス・ホリドゥス Triceratops horridus の一体、ケルシー Kelsey こと TCM 2001.93.1

おとといの角竜軍団と同じく「恐竜戦国時代の覇者トリケラトプス展」からの巡業。その時も目玉展示の扱いでした。

ケルシー自体は3度目の紹介と記憶していますが、マウントを紹介するのは初めてだと思います。このマウントは肩甲骨の位置が低すぎるせいで過剰に胴体の前方が高くなっているのが良くないですが、トリケラトプスの巨大さを体感するには良いかもしれません。

ケルシーのオリジナルは顎の関節、鼻孔周辺がよく保存されているのですが、この展示では位置が低かったのでよく観察できました。(この写真は吻骨にフォーカスしてますが)

左右に圧縮されているのでこのブスさ加減。ぜひこれがトリケラトプスの正面顔と思わないで頂けると嬉しいです。ちなみに国立科学博物館のプロルスス T. prorsus もそうです。

以前のケルシーの記事はこちら

以下お触りオーケーのトリケラトプスの化石たち。

お触りオーケーのトリケラトプスの胴椎。タッチ要員としては豪華かも!

トリケラトプスのコプロライト(糞石)

コプロライトってどうやって同定するんだろう。

皮膚印象のレプリカ。恐竜としては例外的に大きな鱗で覆われていたことがわかります。爬虫類的な強そうな皮膚で復元したい人には朗報。

下顎の骨。右側が前。歯がすずなりになっていて新しい歯がじゃしじゃし生え変わる仕組みです。歯のてっぺんは常に研ぎ澄まされた状態。トリケラトプスの咀嚼機能はカモハシ竜のサウロロフス亜科 Saurolophinae と並んで地球史上最強。

トリケラトプス幼体のアニマトロニクス。眠っている姿ですが、お腹が動きます。


そしてトリを飾るのはこの恐竜!

トリケラトプス・ホリドゥスホーマー Homer ことBMRP 2006.4.1

ホーマーもケルシーと同じ特別展からの巡業組です。

後ろに反った上眼窩角、はっきりした縫合線など若々しく亜成体だとわかりますがどことなく武骨で粗野な顔立ちで特徴があります。

トリケラトプスはよく群れる動物として描かれがちでです。その根拠とされるものは間接的なものです。いくつかの角竜が数100〜数1000個体分の骨で構成されるボーンベッドから知られている事です。ですが、トリケラトプスではそうした大規模なボーンベッドは今の所知られていません。

トリケラトプスだけで占められたボーンベッドは2つ知られています。そのうちの1つがモンタナ州南部のもので、3体の亜成体の化石です。その中の一体で最も大きい個体がこのホーマーでした。この事は、亜成体だけで群れを作っていた可能性を示唆するとされました(参考文献)。

もう一つのトリケラトプスのボーンベッドはワイオミング州産のものでやはり三体分なのですが……このホーマーの展示からは逸脱してしまうのでまたの機会に!


ミュージアムショップの一角。なぜかサファリのケラトプス類はレガリケラトプスだけ。棚の上に散在していて、この画像だけで4体います。本当です。そしてお土産に一体買いました。

一応チケットの写真も撮ってたんでした。そういえば整理券が配られるほどの盛況ぶりでした。そんなのは他のどの恐竜博でも経験ないです。


旅ブログなので最後に新潟観光の中で食べたもの。上は何とかという店の「新潟うんめもんづくし」みたいな名前のもの。

下は「みかづき」という新潟県内で展開しているファーストフード店の「イタリアン」なる料理。新潟の友人に10年前に勧められたものです。

次回は福井県立恐竜博物館で今やってる特別展のレポートにします!

それじゃ👋