ANSP #9 何かに似た恐竜たち

何かの魅力について語る時はそれにしか言えないような内容である必要がある。ケラトプスユウタです。

フィラデルフィア自然科学アカデミーの展示物を今日もやっていきます。短い間ですがお付き合いください。

植物を食べる恐竜のグループの一つとして知られる鳥盤類 Ornithischia の中にはユニークな特徴を持ったものも多いですが、そんな鳥盤類から3種類の特徴的なパーツを紹介していますね。

左からおなじみトリケラトプス Triceratops の目の上の角。サイに似た恐竜と書いてあります。どちらもなかま同士の戦いや捕食者から身を守る武器として使うものと思われますが、サイの角は毛の塊であるのに対し、トリケラのような角竜の角は骨の芯があるので構造がけっこう違います。どちらにもメリットとデメリットがあるかと思いますが、一緒に考えましょう。(ちなみにどっちも癌には効くという事は科学的に証明されていません)🤓

中央はアルマジロに似た恐竜と書いてあります。エウオプロケファルス Euoplocephalus か…なんかとりあえずアンキロサウルス類 Ankylosaurid の尾のクラブが展示されてます。アンキロサウルス類のような曲竜類(ヨロイ竜) Ankylosaur とアルマジロは体を覆う装甲が共通した特徴ですね。尾のクラブは今生きているアルマジロにはありませんが、絶滅したアルマジロのなかまには尾の先に似たような打撃武器を備えていたものも知られています。

その右にはゾウに似た恐竜としてハドロサウルス類 Hadrosaurid のパラサウロロフス Parasaurolophus の頭骨が展示されています。あまりゾウに例えるのは読んだり聞いたりした事はないのですが、歯が半永久的に生え変わるという特徴は同じですね。ゾウの場合、古い歯が奥から手前に押し出され、奥から新しい歯が次々生え変わるようになっています。ベルトコンベアーに例えられる交換システムです。ハドロサウルス類は無数の機能歯の一本一本に対し代用歯が鈴なりに密集していてます。この交換システムはロケット鉛筆に例えられることがあります。あとはパラサウロロフスのような恐竜は声でコミュニケーションを取った可能性が示唆されていますが、それもゾウと同じといえばそうですかね。そんな動物いっぱいいますけど。

こちらは写真左下をよーく見るとヒツジが写っているんですが、ヒツジと同じように頭突きをしていたかもしれない鳥盤類、パキケファロサウルス Pachyrhinosaurus

有名なサンディー Sandy という標本で東京・上野の国立科学博物館にも展示されているパキケファロサウルスと同じ個体に基づくレプリカです。

パキケファロサウルスが頭突きを行ったかどうかは諸説ありまして、中身が今流行りの「密」な構造になっている、つまり割れやすい構造であり見せびらかすだけのディスプレイに過ぎないというのが否定材料の一つなんですが、逆になんでそんなただの飾りの密度を増す必要があるのかと思いませんか? まして若い時は「粗」、つまりスカスカな構造なので、わざわざ成長と共に密になっているわけですよ。

この続きは次にサンディーが出てきた時に取っておきます。

恐竜の卵。

エロンガトーリトゥス Elongatoolithus

以前はプロトケラトプス Protoceratops のような角竜の卵と考えられていたタイプのものです。今日ではおそらくオヴィラプトル類 Oviraptorid のものと考えられています。

スフェーローリトゥス Spheeroolithus

何の恐竜の卵かはよくわかりませんが、とりあえず中国で発見された丸い卵です。とりあえず。

マクロエロンガトーリトゥス Macroelongatoolithus

産み主は大型のオヴィラプトロサウリア Oviraptorosauria と言われています。

ステゴサウルス Stegosaurus の生体復元模型とも人体模型とも言いづらい半身の模型。

歯の構造からして消化しづらい植物を、ハドロサウルス類や角竜と違って咀嚼せずに飲み込んでいたようなので、大規模な腸を持っていたことは間違いないはずですが、具体的な大きさや形状、配置を問うのは激ムズ恐竜クイズですね。

怪しげなコンプソグナトゥス Compsognathus

コンピーです。映画でご存知の方も多いでしょう。

ニワトリほどの大きさで、ひと昔前の図鑑では最小の恐竜と言われていましたが今ではもっと小さい恐竜がたくさん知られています。

こちらも怪しさあふれるシソチョウ Archaeopteryx

シソチョウもレリーフ状の化石でしか見つからないのでマウントの正確性を見極めるのが素人目には難しいものです。

トリケラトプスの大腿骨。

よく見ると噛み跡のような傷があります。キャプションではティラノサウルスが噛んだのかもしれないとされていますが、いくつかのドロマエオサウルス類 Dromaeosaurid も共存していたことがわかっているので、そちらも候補に入れても良さそうです。

どちらにせよわざわざ足の骨をかじるということは殺した獲物というよりは、死んでいたトリケラトプスにあり付いたか、別の動物が殺したもののおこぼれを頂戴したか、といったところでしょうか。

ダチョウに似ていると言われる恐竜、ストルティオミムス Struthiomimus のウォールマウント。前足を前に伸ばして後ろ足を思い切り後ろに引いたような姿勢で印象的です。最速の恐竜の候補の一つですが、脚のプロポーション的にはダチョウの方がさらに速く走るのに適した比率になっています。青は藍より出てて藍より青しと言いたくなりますが、別にストルティオミムスとダチョウの間に直接系統的な繋がりはありません。


今日はここまで。

続きはまた次回👋

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