一人で博物館や水族館や動物園や植物園に行く人は、世間的には珍しいと思いますね。ケラトプスユウタです。
今日は豊橋市自然史博物館の新生代展示室の展示物紹介です。早速見ていただきましょう。
始新世 古第三紀のエイ、ヘリオバティス・ラディアンス Heliobatis radians
左がオス、右がメス。オスにはちんちん(厳密にはクラスパーと呼ばれる交接器)があります。
奇蹄類 メガケロプス Megacelops
この二つの頭骨も雌雄差がわかる標本として紹介されていました。角の大きさや形が性的二形という説があるそうです。上がメス、下がオスとのことですが鵜呑みにしない方が良いやつですね。
古第三紀のネコ亜目 Feliformia ニムラブス科 Nimravidae ディニクティス Dinictis felina (キャプションではディニクティス・エライニ D. elaini)
恐竜では滅多に見ないような保存状態。
余談ですが甲冑魚のドゥンクレオステウスのシノニムの方のディニクティスは Dinicthys なので、スペル違いです。
お馴染みになってきた パレオパラドキシア Paleoparadoxia
「やあ」
更新世後期のクマ(ホラアナグマ Ursus spalaeus)。洞窟で化石が見つかるためこの名で呼ばれるわけで、洞窟で引きこもって暮らしていたというわけではないです。
鯨偶蹄目 Cetartiodactyla エンテロドン科 Entelodontidae アルケオテリウム Archaeotherium
全長約2mのイノシシに似た動物と考えられています。全てのエンテロドン類の中で最もよく化石が知られていると言われていますが、頭骨だけで発見される事が多く、またプロポーション的に頭の割合が大きい関係で正確なサイズを推定することが難しいそうです(参考文献)。
オレオドン類 メリコイドドン Merycoidodon
「反芻(ウシとかが、咀嚼して飲み込んだエサを胃で消化した後、口内に戻しまた咀嚼して飲み込む事を繰り返すあれ)する歯」を意味する名にも関わらず、反芻することはできなかったと言われています。多くの反芻動物と異なり完全な歯列を持っており、臼歯と犬歯が発達しています。
今日はここまで!
次回も新生代展示室です。