NMMNH #10 ペンタケラトプスとビスタヒエヴェルソル

この時期ってこんなに雨降るもんだっけね? ケラトプスユウタです。

ニューメキシコ自然史科学博物館(NMMNH)の量的な意味での最大の展示はディプロドクス ・ハロルムとサウロファガナクスということでこの前紹介しましたが、今回は質的な意味での最大の展示をご紹介します。ちなみにその質の判定に関してはケラトプスユウタの偏見が多分に含まれております。

ペンタケラトプス・ステルンベルギ Pentaceratops sternbergi

NMMNH P-50000

サンフアン郡 San Juan County カートランド層 Kirtland Formation ハンターウォッシュ部層 Hunter Wash Member (後期白亜紀 約7400万年前)

すみません、でかいのに高い位置に展示されているのでパースのついた写真しか撮れませんでした。

ぺっちゃんこだけど右側はほぼ完全な頭骨。

ここにはないですが、目の上の長大な角も保存されていて、たぶんバックヤードかどこかにあるんだと思います(参考画像)。

ティラノサウルス類 Tyrannosaur が生きた獲物を襲ったかどうかの研究で使用された標本で、ティラノサウルス類(おそらくビスタヒエヴェルソル Bistahieversor)によるものと思われる噛み傷があり、僕にはよくわかりませんが治癒痕があるようです(参考文献)。

これはティラノサウルス類が完全な腐肉食動物ではなく生きたケラトプス類 Ceratopsid を襲った証拠であると同時に、ケラトプス類がティラノサウルスに襲われても生存できた証拠とも言えます。

同様の研究がトリケラトプス/ティラノサウルスでも行われていますね。

上述のティラノサウルス類、ビスタヒエヴェルソルのホロタイプ。

カートランド層 ハンターウォッシュ部層(ペンタケラと同じ)。

ぱっと見、非ティラノサウルス・ティラノサウルス類ということしかわかりませんが、派生的ティラノサウルス類と異なり鼻骨の高さがあり、歯が64本とティラノサウルス類にしては多く、アイソケットの下に穴があり、下顎にそってキールがあることなどが独自の形質らしいです(参考文献)。


以下クリーニング中の化石👇

どれも大人も泣くボロさなのが逆に印象的です。全てペンタケラトプスの頭骨要素ですよ。

右の鱗状骨
どうなってんのかよくわからないですけどフリル断片とのこと
たぶん左の鱗状骨。
左の頬骨まわり?

左上眼窩角。

頭頂骨。

こういうのを見ている感じですと、数は結構出ているようなので良好な、できれば立体的に保存された骨が見つかることに期待します…!

NMMNHのペンタケラトプスはすでに3度(入口前の像白亜紀ホールの2つのレプリカ、および今回)紹介していることからもわかる通り、当館でも非常に重要な存在として扱われている印象を強く受けました。僕としてはケラトプス類が何かの代表的待遇を受けることは大歓迎したいです!

ビスタヒエヴェルソルもSVP2018のロゴに描かれていたので、これからペンタケラと並んで当館ひいてはニューメキシコ州の恐竜研究のアイコンとなり、南方系ティラノサウルス類の代表や破壊の象徴として日の目を浴びる機会が増えるのではないでしょうか!

今日はここまで。明日もレアな恐竜化石を出します。

それじゃ👋

NMMNH #10 ペンタケラトプスとビスタヒエヴェルソル” への1件のフィードバック

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中