NMMNH #1 ゴーストランチの財宝

欲しいのは計画力です。ケラトプスユウタです。

SVPのあとサイフを紛失したんですが、それ系の話はマンネリだと思うので割愛して、ニューメキシコ自然史科学博物館 New Mexico Museum of Natural History and Science のレポートを始めます。

朝エラフロサウルス(Elaphrosaurus)さんをホテルでピックアップし、博物館で古生物学者の石垣忍先生と合流しました。

👆一応空港からの地図を載せときます。

入口の手前に二頭の恐竜の像があります(エラフロサウルスさん撮影)

ペンタケラトプス Pentaceratops のスパイク Spike (とケラトプスユウタ)。

アルバートサウルス Albertosaurus のアルバータ Alberta (とケラトプスユウタ)。

ペンタケラトプスはニューメキシコの恐竜なのでNMMNHの看板を張るには打って付けですが、アルバートサウルスは北方系の恐竜なのでちょっと対決セットとしては合わないと思います。南方系のティラノサウルス類 Tyrannosaur に名前が付くようになったのは最近の事なので無理もないですけど。

今造られるならビスタヒエヴェルソル Bistahieversor が適当でしょう。

最初の展示はおなじみティラノサウルス・レックス Tyrannosaurus rexスタン Stan

ティラノサウルスの前傾姿勢のマウント、よく見るようになった気がします(BHI のオリジナル標本もそうだったし)。

ティラノサウルスの足跡。ティラノサウルリプス Tyrannosauripus(「ティラノサウルスの足」の意味) なるわかりやすい学名が付いています。

この標本は鉱山のトンネルの天井側にあるのが発見されたもので、その現場を再現した展示もありました。上の写真がそうなんですが、横のアングルから凸になった足跡を撮っているのでわかりづらいですね。

古生物を題材にしたアート展も開催されていたのですが、作品の写真を載せて良いかわからないのでカットします✂️

とりあえず、世界中のアーティストによる様々な絵画や模型が大量に展示されていて面白かったです。科学書に普通に掲載されるようなサイエンティフィックな作品がほとんどで、アーティストなりの科学考証に基づいている上に美術作品として見られる事も考えられたような物が多かったように感じました。特にアンドレイ・アトゥキンさん Andrey Atuchin のケラトプス類の顔面復元画シリーズ(同氏のホームページ)と、サウロロフスがタルボサウルスの頭骨を踏み潰した直後の図(参考画像)(実際にサウロロフスが踏み抜いたと思われるタルボサウルスの頭骨というのが見つかっているらしいです)が印象的でした。

追記: すみません、最初タルボとサウロロフス逆で書いてましたが誤りです(今の記事は訂正済み)。Elaphrosaurusさんご指摘ありがとうございました。

「タルボサウルスの頭骨をサウロロフスが踏み抜いた絵」はネメグト盆地から収集された、MPC-D107/05 という標本が元になってできたシナリオらしいです(ソース: Elaphrosaurus さん)。

ということで生命の歴史をたどる旅と洒落込みましょう。科学博物館で必ずやることですが。

最初に46億年前の地球誕生がありまして、紆余曲折…

…ペルム紀にディメトロドン Dimetrodon が登場🤓

ちなみにディメトロドンの足跡化石(キャストの左にある標本)はディメトロプス Dimetropus というそうです。

セイモウリア Seymouria

三畳紀の単弓類 Synapsid リストロサウルス Lystrosaurus 頭骨。

三畳紀の両生類エオキクロトサウルス Eocyclotosaurus

ザミテス Zamites の葉の印象化石。

ポストスクス Postosuchus

これなんていうんですかね。少し立体になった壁画で、ご覧の通り一部がクリアなケースになっていて、その部位の骨が展示されています。

上から頸椎、胴椎、坐骨、尾椎。

コエロフィシス・バウリ Coelophysis bauri 不完全で部分的なばらけた頭骨。

どういうわけか大切そうに展示されています。

ゴーストランチから回収された、コエロフィシス7体からなる見事なボーンベッド。

一応こうなっているようです。

左側が胴椎、右側が尾椎。膝を曲げているのを上から見たような感じ。関節したままの様子が生々しい。

左側で見切れているのが頭部。写真右上の方まで尾が伸びています。

頭骨も完全な形で保存されているのがおわかりいただけますでしょうか。

ボーンベッドでこんなにわかりやすく美しく保存されているのは珍しいのです。

良い標本が出たので今日はここまで。しばらくはNMMNHの標本を紹介していきます。

それじゃ👋

NMMNH #1 ゴーストランチの財宝” への2件のフィードバック

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中