トロサウルスはどこだ。答えろ。もう一度きくぞ。トロサウルスはどこだ! ビリーはどこにいる?! あ、ケラトプスユウタです。
今日はトリケラトプス Triceratops を州の化石にしているサウスダコタ州に行きました。
雪が薄く積もっていて、車道上には白い冷気が渦巻いていました。
そういえば高速道路でなんと4台もの事故車を見ました。4台とも大型トラックで、うち3台は横転してました。1台は完全にプレーリーに突っ込んでいました。いずれもカーブで強風に煽られた感じだと思います。危険地帯です。
ヒルシティ Hill city にあるブラックヒルズ地質調査研究所 Black Hills Institute of Geological Research (BHI)という化石業者の施設に向かっていたのですが、途中のラピッドシティ Rapid city で以下のようなものを見つけてしまったので立ち寄ってしまいました。
ティラノサウルス Tyrannosaurus の実物大くらいの模型。
そして恐竜博物館 Dinosaur museum という直球の名前のついた建物。
ちなみにこの地点でミネソタ科学博物館からはこの距離です。
まともな博物館じゃないのは確実でしたが、面白い可能性があると思い、敷居をまたがせていただきました。
入館料は一般成人10ドル。
このような実物大かそれに近いサイズの生体復元模型が、頭だけのものも含めて20体はありました。誰が造ったかわかりませんがクオリティは概ね高いと思いました。ティラノサウルス類の正面顔はマヌケヅラでしたが👇
恐竜のマウントは見下ろすような姿勢のスタン(ティラノサウルス)だけです。
あとは哺乳類のマウントがこの二つ。
脈略なく同じケースに入れられた標本たち。
あとは現生鳥類の卵標本が41種類41個あったので、念の為にかたっぱしから撮りました。
館内にはなぜか鏡の迷路も。ちなみに床の色で鏡に写った床かそうでないかわかるので、ふつうの迷路より簡単です。
あと空調がないどころか窓から外気が流れ込む構造になっていたので寒かったです。
この施設は物足りなかったですね。ケラトプス類がスティラコサウルス Styracosaurus だけだし、あまり勉強にもならないし。
道草を食いましたがブラックヒルズへの移動を再開。
途中でこんなのも。
歴代大統領4人の顔が彫られた有名なラシュモア山 Mount Rashmore
右がリンカーンなのはわかるんですよ。あとフランクリン・ルーズベルトとジョージ・ワシントンもいるのも知ってるんですよ。もう一人は忘れました。トーマス・ジェファーソン?
まあいいや。
ラシュモア山からヒルシティへの道中で野生のシチメンチョウとアカシカに出会いました。
さっきの“自称”恐竜博物館からBHIまではこの位置関係。
(今思ったけどこれだと距離がわからないな)
ヒルシティは静かな街で気に入りました。
これがBHIの外観。
トリケラトプス頭骨が門番をしています。なのでここからは入れません。
向かって左側のギフトショップ出入口から入ることになります。
乱雑な装いの店内を進んで行くと右手にこの光景。吊るされたモササウルス類 Mosasaurid が最初に目に付きます。
はい。これはストルティオミムス Struthiomimus とアロサウルス Allosaurus を撮りたくて撮った物になりますが、見てくださいこの濃度を。
御船町恐竜博物館、ケノーシャの恐竜発見博物館で匂い立つような地獄だの密度がどうのと言いましたが、その点ではこのBHIの方が上回っていました。
そう、一つの展示室に数えるのも面倒なほどの標本が悪くいえば物置きのように詰め込まれているのがここです。しかもその一つ一つが伝説級の標本というのが狂っています。
ワンケル(上)とスタン、二体のTレックスのマウント。
スタンの方は実骨を含んでいます。世界中に出回っているスタンたちのオリジナルがこの一体のスタンということになるんですかね。貴重な存在です。
ティラノサウルスのカスター Custer ことMOR 008 頭骨
ロッキー博物館編で実物を紹介したのも記憶に新しいです。
こんな感じで7つものTレックスの頭骨が束の上にずらっと並べてあります。
単純な個数で言うとロッキー博物館を超えてます。
トロサウルス Torosaurus のビリー Billy
ビリーはここにいました。
以前はトリケラトプスと思われていた標本です。
スタンバーグが見つけたエドモントサウルス Edmontosaurus のミイラがキャプションなしで床に置かれるという雑な扱い。
関東の恐竜ファンにはお馴染みでしょう!
国立科学博物館のトリケラトプスのレイモンドこと NSM-PV 20379
http://www.bhigr.com/store/product.php?productid=76&cat=30&page=1
このBHI公式ページによるとたったの2500ドル(今現在だと27万円ほど)。置き場所ある人は買った方が良いです。全長6m強で厚みはまあこのくらいです。
友人のヒロくんが去年ここにボランティアに来た時に壁にかけたというスピクリペウス Spiclypeus
ここまで紹介したのはおそらく全体の100分の1以下でしょう。
のちほどゆっくりレポートできることを僕のために願っていてください。
というのも、これほどレポートに困る施設は初めてでした。展示室は1つなのに記事のネタとしては30日は持つと思います。
BHIについてはヒロくんのブログ「Let’s Study with Dinosaurs!」に詳しいのでご参照ください。
でもってエスペランサみたいな名前のメキシコ料理をいただいてから、次にラピッドシティにまた引き返して地質学博物館 Museum of Geology に行きました。
South Dakota school of mines and technology という学校の施設らしいです。
ここは今日まで来る予定ではなかったのですが、ヒロくんがBHIに来た時の話の中でここのトリケラの話題があった事を思い出したので急遽突入しました。
入館無料です。
これが地質学博物館の外観。
これが噂のトリケラトプス・ホリドゥス T. horridus
SDSM 2760 という標本のようです。
フリルが大きくて特徴があります。
だいぶ立派な角のブロントテリウム類 Brontotheriid
エドモントサウルス
モササウルス
クビナガ竜 Plesiosaur スティクソサウルス Styxosaurus
ここは入場無料の博物館としてはかなり大規模です。古生代から新生代までの様々な古生物の実物化石が整然と展示されています。
閉館は4時と少し早いです。
明日はワイオミング恐竜センターへ向かいます。
それじゃ👋