MOR #11 名前を言ってはいけないあの人

我が二つ名はミスター思いやり! 👁いざ!

あ、どうもケラトプスユウタです。

今日もロッキー博物館の展示物を紹介しますね。ケラトプス類 Ceratopsidae 回なのでよろしくお願いします。

「MOR 692」あるいは「ナストケラトプス族 Nasutoceratopsini 未記載の新種」

ジュディスリバー層 Judith River Formation 産、成体。

画像の部分以外にもフリルの一部も見つかっています。

ご覧の通りキャプションではアヴァケラトプス・ランメルシ Avaceratops lammersi (?)になっていますが、ランメルシのタイプ標本(ANSP 15800、ジュディスリバー層産)と比べると年代的にも形態的にも同種ではないことは確実で、またアヴァケラトプス自体が疑問名として扱われることが多いという曰く付きのお方。

“MOR 692 がアヴァケラトプスの成体を代表するのか他の恐竜なのかははっきりしない。”

↑確実なのはかっこよさとランメルシに近縁であることくらい。

ランメルシは目の上の角が未発見ですが、MOR 692 にそれがあるということからするとランメルシにもそれがあったとは言えそうです。


ついでに他のジュディスリバー層産の化石を少々お見せしますね。

MOR 395

ダスプレトサウルス Daspletosaurus の部分的な頭骨と言われていますが…

…キャプションではアルバートサウルス Albertosaurus

言ってるそばから何を信じるべきか自分で答えを見つけなければならない標本でした🤓

まあどの展示物もそうなんですけども。

個人的には層序的にアルバートサウルスということはない…と思います。たぶん。

ハドロサウルス類 Hadrosaur の上顎骨と上腕骨。

ジュディスリバー層は8000万〜7400万年前に堆積した地層で、以前紹介した西部内陸海路の近くの低緯度地域の堆積物を保存しているそうです。

続きはまた次回!


参考文献:

Penkalski, P., and Dodson, P. 1999. The morphology and systematics of Avaceratops, a primitive horned dinosaur from the Judith River Formation (Late Campanian) of Montana, with the description of a second skull. Journal of Vertebrate Paleontology 19:692-711.

Ryan, M.J., Holmes, R., Mallon, J. Lowen, M. and Evans, D.C, 2017, A basal Ceratopsid (Centrosaurinae: Nasutoceratopsini) from the Oldman Formation (Campanian) of Alberta, Canada, Canadian Jornal of Earth Science 54: 1-14.

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