別に図鑑の復元画とか映画に登場する恐竜、博物館の組立骨格だけが好きで化石に興味なくても恐竜好きは語って良いと思うし、もっと言えばそういう人たちが古生物の玄人と比べて劣っている負けているみたいな言い方はできないと思うんですよ。ケラトプスユウタです。
まだクダを巻くこともできますがさっさと本題に入りましょう。今日はロッキー博物館の展示物紹介2回目です。
アメリカのジュラ紀後期の地層の代表と言えばモリソン層で、モリソン層と言えばワイオミングやコロラド、ユタ州なんかが有名ですがモンタナ州にもまたがっていまして、今日はモンタナ州のモリソン層に属する地層由来の標本が紹介できそうです。ありがとうございます。
マザーズデイ・サイトというロカリティで発見された実骨。
泥に足がはまって動けなくなって死んだとされる若いディプロドクス Diplodocus の群れの産状復元。
あらゆる角度から観れます。それにしてもすごい密度のボーンベッド。
成長段階別のディプロドクスの後肢。左右は統一されてないですね。その手前は肋骨。
大型竜脚類 Sauropoda の前方尾椎。
アロサウルス・フラギリス Allosaurus fragilis
ビッグアル(初代)こと MOR 693
さっそくモンタナじゃなくワイオミングの化石ですけども。
涙骨の突起がはっきりしてますね。
ビッグアル2は福井県立恐竜博物館の獣脚類展の記事で紹介したおぼえがありますが、これはまた別物。
キャプションによるとこの動物の寿命の限界は22〜28歳で、この個体は13〜15歳とみられているとのこと。
ビッグアルの右足。
第三趾に目立つ病変。
正常な中足骨(左)と異常のある中足骨。
正常な指骨と異常のある指骨。
正常な趾骨と異常のある趾骨。
肋骨。一番上だけが正常らしいです。
骨だけでも各所に様々な病変を抱えながら生き抜いたビッグアルに敬意を表します🎩
別のフラギリス MOR 902 の上顎骨。
MOR 682
モンタナ州南西部パーク郡オヘア産、未記載の新種竜脚類。
約10歳の亜成体。
カマラサウルス Camarasaurus 頭骨。これはユタ州の国立恐竜記念公園産。
ワイオミング州ビッグホーン産 ディプロドクス類 Diplodocidae の皮膚印象。
わかると思いますが、上からステゴサウルス Stegosaurus の頭骨、尾のスパイク、背中のプレート。
モリソン層の恐竜はこれで終わり。次回はクローバリー層の恐竜を出します。