この冒頭の挨拶って必要?! ケラトプスユウタです。
おまたせしました。二回に渡ってアンチケラトプスの記事をお届けしましたので数日ぶりの恐竜旅行ブログになります。
今回は2018年10月7日(土曜日) クリーヴランド・ロイド恐竜発掘地 Cleveland lloyd dinosaur quarry のお話でもしようというところです。当ブログでも2回は話題にしているアロサウルス Allosaurus のボーンベッドで有名なフィールドです。
プライス Price の街から南東に約50kmの地点、砂漠の真ん中にそれはあります。というか砂漠の一部ですね。
そしていよいよケラトプスユウタ、発掘場に乗り込むぞというところに来てこれですよ。
二頭の阿吽のようなアロサウルスらしきシルエットに阻まれました。この門、チェーンでロックされています。
ちゃんと営業中か調べて来たのにまさかお休みかと、もう一度インターネットで調べたところ、やはり営業中になっています。門は閉まっているけど徒歩で行ったらやってるのかもしれないと思い、車をバックさせたところでコトは起こりました。
「おいおいおいおいおいおいどういうことなんだよこれは笑 😇 すーごいやだほんとに笑」と言ったのも無理はありませんね(本当に言った)。
はい。
スタックって言うんですかね。右側の両方のタイヤが路肩を乗り越えて、その程度で車がびくとも動かなくなりました。右側のタイヤが接地してないんですな。
カナダ・バンフの雪道を思い出しますね♪
あの時の恩人マイクに教わった脱出方法=「座席の足元のマットをタイヤに噛ませる」を試みましたがダメでした。
「まあいいや、あとで」僕は車の救出は後回しにして発掘場を目指して歩き出しました。
(これはセルフタイマーで撮りました🤓)
乗り物を置き去りにして砂漠を駆けること1時間。看板とその向こうに低い建物が見えてきました。
恐竜発掘場のビジターセンター。結論から言うと、閉まってました。
ここでもう一度インターネットで調べましたが、やっぱり営業中になってました。
ストライキかなんかですかね🤔
なんであれ迷惑な話です。
窓から竜脚類 Sauropod の後肢が見えました。
ビッグアルらしきアロサウルスも。
足元にはなぜかニワトリ Gallus gallus。
ハイキングトレイルの案内があったので、しょうがないからハイキングして帰ることに。
「恐竜は科学の入口」などとしばしば言われますが、たしかにそういう側面も多分にあると思います。今生きている動物は直接触れ合ったり、行動を撮影したりと必ずしも科学的でない関わり方ができますが、古生物の場所はそもそもほぼ記載論文というアカデミックな手続きが踏まれてはじめて一般の子たちの目に触れる機会が与えられますから。その他の情報も化石から調べられた事が全てで、それ以外はメディアが後から添加した妄想です。
要は科学なしでは恐竜については何もわからないので、恐竜に興味をもった人は多少は解剖学、地学、分岐学などの難解な分野に触れるはめ ことになります。恐竜から始まり別分野への道を極める方もいると言うので、恐竜というジャンルは社会でそのように機能していると言えるでしょう。
そして恐竜は科学の入り口である一方で、旅の入り口でもあるんですよ。間違いなく。
恐竜を展示している施設は日本中にあり、毎年各地で特別展が催されます。そういったものを観に行くために恐竜狂いは遠征しなければなりません。恐竜は世界中で発見されるので、当然博物館も世界中にあります。しかも日本は恐竜産地としては弱卒の部類なので、どうしても北米、アジア、南米なんて憧れの地になってしまうわけです。
そして恐竜からはじまり雪山や砂漠で遭難するようになったマヌケがケラトプスユウタというわけです。
災難の記憶から思わずクダを巻いてしまいました🤓
左・ラプターポイント、右・リムウォーク
このラプターポイントは場所が場所なだけに猛禽のラプターなのかドロマエオサウルス類 Dromaeosaurとかのラプトルなのか絶妙にわからないですね。ドロマエオサウルス類の産地なら後者だろうなと思うんですが。
ここに写っている建物はアロサウルスのボーンベッドを覆っている小屋です。窓から見えたことは見えたんですが、写真は無理でした。申し訳ございません🙇♂️
(ストライキしたスタッフが悪い)(ストライキと決めつける)
しばしラプターポイントからの眺めを楽しんでスタックした車の元へ引き返しました。
スタッフがストライキしてなければ助けてもらおうと思ってたのですがそれすらかなわず。
仕方ないので余っていたスコップを拝借して砂利をどかす作業を始めました。車を返さなければならないのは2日後。何箇所か行けない場所もあるけど時間的には余裕か、でも食料がないね、などと思いながらも作業を続けては車を操作、作業、操作を繰り返すこと1時間。
動かん!
そこへ運良く一台の軽トラが通りかかり、快く止まってくれました。夫婦と子供二人の四人家族でした。たしか旦那の方はダグとかベンとかそんな名前で痩せ型の長身で大人しそうな人で、奥さんがヴァネッサとかそんな名前で小太りでした。
状況を説明し、牽引してもらうためにアンゼングリーン(ロープ)で二台の車を繋ぎました。
ダグはレンタカーの結ばれている部分が曲がったり折れたりしないか心配していましたが、僕は「たぶん大丈夫」を連呼してました。
引っ張ってもらうと簡単に脱出できました。
「あー良かった」
彼らも恐竜発掘地のためにソルトレークシティーから来たらしいのですが、やってないことを伝えました。そのあと握手をしてお礼を言って別れました。
今回は腕時計は持ってなかったので渡せませんでした。
消える間際に撮ったダグたちのトラック。
これが僕のクリーヴランド・ロイドの思い出です。
また次の記事でお会いしましょう!
それじゃ👋