ダイナソウル、それを向上させろ。ケラトプスユウタです。
東ユタ大学先史博物館 Utah State University East Prehistoric Museum の展示物紹介、4回目を始めますのでご注意ください。
ツオアビキ・グリーンリヴァレンシス Tsuoabichi greenriverensis
始新世のカイマンの一種だそうです。あ、カイマンはアリゲーターのなかまです。
裏返しになっていて、右下が頭部、あと首や右前肢があります。
ツオアビキの表面。鱗がきれいに保存されています。
始新世のユタ州はまだ湿潤な気候だったことが伺えますね。
メリコイドドン類 Merycoidodont (キャプションではオレオドン類 Oreodont) の頭骨。
漸新世のヒツジに似た偶蹄類らしいです。
ブラックホーク層(カンパニアン)産の足跡化石、上2つはケラトプス類 Ceratopsid の(ケラトプシペス・ゴルデネンシス Ceratopsipes goldenensis)、下は獣脚類 Theropod
北米のカンパニアンのこのタイプの足というとティラノサウルス類 Tyrannosaurid のものでしょうね。
これは踵までつけた跡っぽいです。
でもって、ケラトプシペスを地面にスタンプした動物のイメージとして参考になるようにとの配慮で設置されたであろうマウント。
カスモサウルス・ベリ Chasmosaurus belli
CEUM 410
てか ROM 843 のレプリカに見えます。
てことはあれですね。他所属の標本のレプリカに独自のナンバリングしてるんですね。
ロイヤル・ティレル古生物学博物館(以下TMP)の ROM 843 は肘を横に張り出してましたが、このかたはまっすぐにしてます。トリケラトプス Triceratops が「小さく前へ習え」なのは二足歩行の祖先から進化した関係らしいので、やっぱりカスモサウルスも「小さく前へ習え」が妥当なのでしょう。まあ、世間的にはそうなってないのがマジョリティーですけどね。
プロサウロロフス Prosaurolophus のウォールマウント。
プロサウロロフスもTMPぶりです。日本では福井県立恐竜博物館にいますね。
この方もブラックホーク層のハドロサウルス類の足跡をつけた者のイメージとして展示されているのでしょう。
。
いくつかの恐竜の足跡のつき方を図示したもの。左からアルバートサウルス Albertosaurus、デイノニクス Deinonychus 、プロサウロロフス、イグアノドン Iguanodon 、アラモサウルス Alamosaurus、ノドサウルス Nodosaurus、カスモサウルス。それぞれ特定の属名が書いてありますが、その属というより各属が内包されるタクサの足跡と解釈した方が良いと思います。それより左二つのシルエットがひどい。
あとよくみるとデイノニクスとしては足跡の解釈がちがう(二本分の跡しかつかないはず)とか、「プロサウロロフス」の方は走行中のものである一方「イグアノドン」の方は歩行中のものであるとか問題がありますね。
クダを巻いてしまいました。
今日もありがとうございます。
つづく…!
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