腕時計はすぐ壊しちゃう方、ケラトプスユウタです。
ユタ州立自然史博物館の展示物を紹介しています。つづきを見ていきましょう。
アンズ Anzu かと思ったらハグリフス Hagryphus
勘違いするのも道理で、ハグリフスはホロタイプの左前肢しか知られておらず、大部分をアンズを参考に復元しているそう(参考文献)。
北米最大級のカエナグナトゥス類 Caenagnathidae
デイノスクス Deinoschus
デイノスクス自体はいろいろな博物館で見ますが、首から後ろも展示されているのは意外とレアです。
「怪物的な殺人者」を意味する中二病属名の テラトフォネウス Teratophoneus
2013年のローウェン博士、サンプソン博士、カリー博士らの論文ではティラノサウルス Tyrannosaurus やタルボサウルス Tarbosaurus を内包するティラノサウルス亜科の基盤的位置付けで、ダスプレトサウルス Daspletosaurus よりは派生的(参考画像)位置付け。
追記: 2016年と2017年のカー博士らの論文ではティラノサウルス亜科の基盤的位置付けでナヌクサウルス Nanuqsaurus の姉妹群(参考画像1 ) (参考画像2)
見ての通り大きさに差がある2体が展示されていますけども。
発見されている化石は成長しきった個体のものではないそうです。たしかにこれで成体だったら意外な小ささです。
テラトフォネウスの実物化石(第2標本)。
パラサウロロフス Parasaurolophus とティラノサウルスは別時代の生き物ですが、テラトフォネウスとパラサウロロフス・キルトクリスタトゥス P. cyrtocristatus はドンピシャなので、層序を無視せずパラサウロロフスとティラノサウルス亜科を組み合わせて描きたい場合はうってつけだと思います。
「流血王」を意味する中二病属名のリトロナクス Lythronax
歯の大きさが前の方と後ろの方で差があり、そこはティラノサウルスと違う特徴のような気がします。
こちらもティラノサウルス亜科のテラトフォネウスより派生的位置付けで、ティラノサウルス族の姉妹群とされています。
頭骨要素はよく知られているよう。
生体の復元頭骨。羽毛の証拠はないですが、系統的には生やしちゃダメってほどでもない感じだと思います。
今回はこのくらいにしましょう。今日もありがとうございます。
それじゃ👋
2019年5月29日、ヒロくんに提供頂いた情報に基づいて追記しました。ヒロくんありがとうございます。