食堂の冷蔵庫に麦茶が入っています。ケラトプスユウタです。
アメリカ旅行のレポートを連載していますが、今日は中断しまして2018年9月9日に行った千葉県立中央博物館の特別展「恐竜ミュージアム in ちば」のレポートを一回はさみます。ちょっとキリが良いので。
ホントハアメリカヘンニトツニュウスルマエニヤルツモリダッタケドワスレテタ
ほんと申し訳ない。
博物館の情報は公式サイトをご覧ください。
この特別展ではキャプションとして、恐竜倶楽部会員にはおなじみ、森本はつえさんのマンガが使用されていてとてもユニークで易しいものになっていました。
あと展示標本の中に漫画家の所十三さんの個人コレクションもあったとかなんとか。
館内でご本人にお会いしたのでパンフレットにイラストとサインを頂きましたよ。
左下のトリケラトプスの缶バッジは恐竜くん(田中真士さん)の商品。そう、恐竜くんのトークショーもあったので面白く拝聴させていただきました。その記念品です。
あと友人が恐竜くんの著書にセントロサウルスのイラストつきでサイン貰いました。
これはトークショー中に現れたブラキオサウルス😉
特別展はほぼ仕切りのない1つの空間に収まっていて、その中で「恐竜の定義」、「恐竜の歯」、「恐竜の爪」、「恐竜の分類」などといったテーマごとにまとめた感じで展示されていました。
特別展の会場に入る前に早速目玉展示の一つ、マイアサウラ Maiasaura がお出迎え。モンタナ大のホーナー博士を有名にした恐竜ですけども。
かつてかはく(国立科学博物館)の玄関に展示されていたものですね。
赤ちゃんと卵の殻も。
会場に入ると カマラサウルス Camarasaurus 幼体の実骨を含むマウント。こちらも目玉展示。
カマラサウルス自体は珍しくもなんともないですが、幼体の組立骨格は全然見かけないですね。
恐竜と他の爬虫類の形態的な違いを説明するために展示されていた現生爬虫類の頭骨。(一部キャプションが間違ってますが…)
恐竜の代表としてヘレラサウルス Herrerasaurus と現生鳥類を含むいくつかの獣脚類。
ダチョウ Struthio camelus の骨盤(上の大きい方)とシャムワニ Crocodylus siamensis の骨盤の比較。
大腿骨のソケットがはまる穴(寛骨臼)の有無を示していますけど、ダチョウの大腿骨の短さに目が行ってしまいます(下腿部、中足部どんだけ長いんだ)。
ここからは歯にフィーチャーした展示。
ケラトプス類 Ceratopsidae やハドロサウルス類 Hadrosauridae と比べるとステゴサウルス Stegosaurus の歯はかなり小さく見えますが、鳥盤類ではその方がスタンダードなのですな。
デイノニクス Deinonychus 組立骨格
獲物となる動物と組み合わせる事を想定したかのうようなポージング。
ここからは爪の違いを説明した展示。
全部獣脚類。
ティラノサウルス・レックス Tyrannosaurus rex 幼体と言われている個体 ジェーンさん。持ち主パレオサイエンス。今後何度も会うし紹介する事になるでしょう。
ゴツい成体とは印象が違いますね。
ナノティランヌス・ランケンシス Nanotyrannus lancensis という独自の属とする意見もあります。
タルボサウルス Tarbosaurus 幼体だったかな。ジェーンと全然違いますけど属差というものでしょうか?
ゴルゴサウルス Gorgosaurus の頭骨だそうですけどなんでこけてるんだっけ?
追記: ヒロくんによると、種不明のダスプレトサウルス Daspletosaurus. sp でダスプレトサウルス・トロススよりも層序的に新しいそうです。改められたのが1999年なので、キャプションが古いのか千葉県博が新説に反対の立場なのか…。(参考文献)
(我ながらよくキャプションを鵜呑みにせず断定的に書かなかったな)
他にも名だたるティラノサウルス類 Tyrannosaurid たちが紹介されていました。
Tレックスの四肢や足跡 Tyrannosaripus
ティラノサウルスと他の大型獣脚類(ギガノトサウルス Giganotosaurus とアロサウルス Allosaurus )の頭骨の比較。正面顔の比較写真とか撮っても良かったですね…。思いつきませんでしたすみません☃️
これは大きさ比較って事ですかね。エオラプトル Eoraptor のような小さな恐竜もいればブラキオサウルス Brachiosaurus のような大きな恐竜もいますと。
羽毛恐竜シリーズ(コンプソグナトゥス Compsognathus は羽毛の痕跡残ってないですが)

オヴィラプトル類模式属オヴィラプトル Oviraptor は意外なほど目にすることが稀です。
定番アロサウルス、おなじみカマラサウルス、比較のために再登場ヘレラサウルス、ハドロサウルス類界のロックスター パラサウロロフス Parasaurolophus、堅頭竜代表パキケファロサウルス Pachycephalosaurus、角竜界の大成功者の一つプシッタコサウルス Psittacosaurus、由緒正しきビッグネーム イグアノドン Iguanodon、鋼の麗人 サイカニア Saichania、西のステゴ ヘスペロサウルス Hesperosaurus といったスター恐竜の頭がこれでもかと陳列されてるのにケラトプス類のはない!😠
まあ良いです。
恐竜以外の中生代の主竜類枠として翼竜ではなくワニが用意されてました。
デイノスクス Deinosuchus です。
思い返すとけっこう標本数が多くて贅沢な内容でしたね。うんうん。
金曜ロードショー観てたせいで遅くなってしまいました。
特別展だけ特別扱いだと差別だと言われるので次回は常設展も紹介します。
それじゃ!!