命の旅 #2 ドイルの怪事件

日本でベーコン(狭義)を食べたことがない。ケラトプスユウタです。

昨日から連載しております北九州市立いのちのたび博物館の展示物紹介。第2回目となります今日はトリケラトプス・ホリドゥス Triceratops horridus AMNH 5116 (以下ドイル)(前も説明しましたけど僕が勝手に呼んでるニックネーム)から行きます。

ロイヤル・ティレル古生物学博物館のレポートでも登場しましたこの標本、おぼえている方もいらっしゃるでしょう。まっすぐすぎる長い上眼窩角と長い鱗状骨が目を引きます。

前にも紹介した通りなので言うこともないのですが、とりあえずキャプションで完全に同定ミスっていることを指摘させてください。

トロサウルス Torosaurus かそれともトリケラトプスかという話題になるような標本が、ホリドゥスより派生的なプロルスス T. prorsus というのも変な話ですね。

あと組みが古いのでしょうがないですが、肘を横に張り出しているのが現在の解釈と違います。

(やっぱかっけぇな!)

ドイルと並んで立つのはおなじみ、Tレックス Tyrannosaurus rexスタンことBHI 3033

スーとスタン、有名なティラノサウルスが2体揃っているんですね、この博物館は。

スタンの右斜め後ろに佇むのはアルゼンチンの大型カルカロドントサウルス類 Carcharodontosauridae ギガノトサウルス Giganotosaurus

全長はティラノサウルスに匹敵しますが、胴体幅や頭部のゴツさにかなり差があり、恐竜くんの言葉を借りれば「パワーもスピードもティラノサウルスが断然上なので戦ったらお話にならないレベルでティラノサウルスの圧勝」だそうです(生息年代や地域はかぶらない)。

まあ物議を醸すような話題はさておき、両者は共に大型肉食恐竜でありながら別々のベクトルの捕食戦略を取っていたってことは言えそうです。ギガノトサウルスが刃物のように扁平で肉を切り裂くことを目的とした歯をもっているのに対し、ティラノサウルスの歯は獣脚類には珍しく太く頑丈で強暴な力に晒されるような構造であるというのはよく言われる話。

そういう意味ではギガノトサウルスのようなカルカロドントサウルス類は獣脚類としての進化の王道を行っていたと思います。

デイノニクス Deinonychus

この恐竜もね、大抵の博物館にいますね。恐竜ルネッサンスという時代を鉤爪で切り開いた英雄ですもんね。そうだそうだ。

後ろから見たステゴサウルス Stegosaurus

サゴマイザー (尾のトゲ)が撮りたかったんでしょうね。

他の方向から見たかったらご自分の目でお確かめください(なぜか他のアングルから撮ってなかった)。

最近洋画でよく見るウミトカゲ モササウルス Mosasaurus 頭骨

最近知ったんですがよく見ると単離したサメの歯があります。モササウルスの死骸を貪っていたんでしょう。

モササウルス(たぶん) 全身骨格

一般の方がイメージするよりは細長いのです。

絶滅した哺乳類たち。吊るされてるのはドルドン Dorudon (だよね?) 初期のクジラです。

鯨偶蹄類やゾウの展示。

ロボットを使ったジオラマ、エンバイラマ館。

白亜紀の北九州の環境復元に挑戦しようとした結果、中国と日本の複数の動物相が入り乱れているのはご愛嬌。そうでもしないと出せる動物が限定されてしまうもんね。

白亜紀の過酷な世界で生き延びた恐竜たちのドラマを、わりと大掛かりな演出と共に解説員の方が案内してくれるというアトラクションっぽい展示です。あんまりないですねこういうのは。

一回10分ほど。

上はジュラシック・ワールド炎の王国のあるシーンのマネをする(本当はエンバイラマ館の方が古い)マメンキサウルス Mamenchisaurus

下は何らかのドロマエオサウルス類 Dromaeosauridae。凶暴です。

レポートはここまでです。

余談ですが、ここはケラトプスユウタの個人的に好きな日本の博物館では5本の指に入ります。

紹介した物の他にも現生動物や歴史に関する展示が充実していますので、いつも言うような事ですが、行かれたことがない方は(ステゴサウルスの他のアングルも含め)興味ありましたら足をお運びください。

「またのお越しを心よりお待ちしております」

(この恐竜が何なのかはわかりません。イグアノドン Iguanodon 風味ですが…)