ミカンは酸っぱい方が好き。ケラトプスユウタです。
おめでとうございます🍾
今日はおまちかねトリケラトプス回が再び巡って参りました。
2、3日前の記事で御船町恐竜博物館はアメリカのロッキー博物館(以下MOR)と姉妹館の関係と言いました。MORと言えば名門モンタナ州立大学、もっと言えばジャック・ホーナー博士の息がかかっています。MORに息がかかってるんだから当然御船町恐竜博物館にも息がかかってます。
ホーナー博士はヨシズトライクの記事 でも少し触れた「トロケラトプス仮説」の提唱者ですよ。
何が言いたいかと言うと、御船町恐竜博物館にはトロサウルス Torosaurus がトリケラトプス Triceratops と同一の種類の動物であるとする展示があるんです。
(すでに当ブログで一回は言ってますが僕はこの説には反対意見ですし、実際ほぼ否定された説でもあります)(同じこと何度も言う人って脳が老化してるんだって。ケラトプスユウタです)
その展示ではトリケラトプスの成長についてざっくりとわかるようになっているので、そちらを紹介します。
見てわかる通り、壁に4つの成長段階を代表するトリケラトプスの頭骨が設置してあります。
幼体 baby
ハーリーズベイビー Harley’s baby こと UCMP 154452
トリケラトプスのベイビーと言ったらこれと言うくらい有名な標本で、生まれた時から短いけど3本の角とフリルのホーンレットを備えていた事を示しています。鼻骨の一部などがアーティファクトですが、大部分は実際に見つかっている骨に基づいています。
ジュブナイル juvenile (どう訳せばいいの?)代表として
MOR 2951
尖ったホーンレット、後傾した上眼窩角がこの年頃の特徴とされています。
角は幼体より伸びていますね。
亜成体 Subadult
MOR 1110
まだ若い形質をとどめています。
ホーンレットは大きなものに。
トロケラトプス仮説の関係でキャプションではジュブナイルということになっていたかもしれないです。
成体代表として
MOR 004
上眼窩角は完全に前傾して太短く。ホーンレットはフリルに癒合して鈍い形に。
例の理由によりキャプションでは亜成体だったはず。
本場MORだと標本数も多く、間の成長段階も補完しています。そしてトロサウルスが成体として展示されています。
とにかく古生物学で言うところの個体発生がよく知られている古生物はそう多くはありません。トリケラトプスがその数少ない選ばれし古生物の一つであることをトリケラトプスに感謝しましょうね。
常設展は以上! 次回は特別展の記事です!