ウナギ食うな。ケラトプスユウタです。
恐竜ブログとして14回に渡ってロイヤル・ティレル古生物学博物館の展示物紹介をやって来ましたので、今日は旅ブログとしての記事をやりたいと思います。
これはコエルロサウルス類の足跡です。ウソじゃない。
ドラムヘラーに来た当初、僕の宿はレッドディア川沿いのバッドランドの真ん中でした。
道沿いじゃないから警察に邪魔されることもありません。それに夜は火星を思わせる風情で最高なのよね。
レッドディア川は主にアルバータ州南部を流れる川で、バンフ国立公園内に源流をもちます。この川沿いは場所によっては恐竜化石を多産するエドモントン層群(ホースシューキャニオン層やダイナソーパーク層とか)の露頭が存在しています。この川の水は最終的にハドソン湾へと注いでいるそうです。
有名な化石ハンター一家のスタンバーグファミリーがいかだでこの川を下りながら露頭を探してたのも有名な話。
これはイヌの骨。
それはそうと僕がドラムヘラーに来る前にバックパックをデポしたのをおぼえていますでしょうか(詳しくはこの過去記事をご覧ください)。あれはどうなったのか?!
警察がプロテクトしたものという確信があったので、ドラムへラーの警察署へ届け出ることに。
結論から言うと案の定でした。まあ嬉しい♪
だけど一つ問題がありました。それがあるのは通過してきた町、エイドリーの警察署だといいます。おい自転車で往復20時間だぞ。
「え~! エイドリーまで取りにいかなくちゃいけないんですか~?」と質問したら、脇で話を聞いていた若いスキンヘッドの警官が「明日エイドリーに行く用事があるから代わりに取りに行ってもいい」と願ってもない申し出。あ、ありがてえ!
だがここで新たなる問題が。
「きみどこに住んでるの?」
そう、取ってきたザックをどこに届けるかって質問。レッドディア川の河川敷に勝手こいてテント張ってるとはとてもじゃないけど言えず、とっさにドラムへラーの地図を出してキャンプ場をサーチ。さりげなく。そして『ダイナソーRVパーク』という楽しげなキャンプ場が良いところにあったので、そこだと答えました。
「オーライ、明日の夜になるけど構わない?」
「問題ありません。全てにありがとうございます。ほんと助かりますよお。明日の夜お会いしましょう」
その足で速攻ダイナソーRVパークへ赴き、既成事実を作ったのよね。
このトリケラの模型が目印のキャンプ場。
ちなみにこの手の模型は町中にありトリケラが圧倒的に多いのですが、しっかりした角が生えてるのは僕の知る限りコイツだけです。
キャンプは一泊30ドル(3000円弱)(高すぎる)。
はたして親切な警官がキャンプ場までわざわざ持ってきてくれました。
荷物がすべて無事か確認させられたけど、把握してるわけないですよね。
ほとんどは衣類。三脚とテキサスレンジャーのハンチングとサイフだけ確認してよしとしました。
三脚は名称のわからない、あのカメラを置く台の関節の部分がきれいに折れてたのよね。
ハンチングはすぐに見つからなくて、「テキサスレンジャーの帽子があったんですけど、見なかったですか?」と尋ねたら。
「いや、見てない」と言われたんだけどその直後に見つかって、「あったあった!」と見せたら、その警官目を輝かせて「ワーウ! グレート! クール!」
すごいリアクション。
「欲しいですか?」ときいたら、急に真顔になって「いやいい」
その温度差に吹き出しましたね。
4,000ドル入ったサイフも無事で言うことなし。
これで最強。
ところで4分(中途半端)で1ドル取るシャワーのことだけどね、冷水でしたよね。僕が温水にする方法をわかってなかったって線もあるけど、だいぶ探したけどこっちに選べるのは「出す」と「止める」だけ。
まだ冬なのか春なのかもわからない時期の夜にこれは厳しいですよミスター・レイ(管理人)。
アルバータは天然ガスの埋蔵量結構なもんじゃないの?!
滝行ばりの苦難よりもシャワーを諦めることを選ぶケラトプスユウタであった。
明日は正真正銘のダイナソーパーク、州立恐竜公園の記事を書こうかなー?