フィリップ・J・カリー恐竜博物館 #3 エオトリケラトプス

お待たせしました。ケラトプスユウタ、PJCDM(勝手に略称作った)の展示物紹介の続きやります。

今回の記事で一番槍を務めますのは…👇

エオトリケラトプス・ゼリンスラリス Eotriceratops xerinsularis

P 2002.57.7

(反射光が被ってて大変申し訳ございません)

トリケラトプス Triceratops とトロサウルス Torosaurus より少し早い時代(マーストリヒチアン中期(6900万年前ごろ))に生きていたトリケラトプス族 Triceratopsiniで、「最初のトリケラトプス」を意味する属名の通りトリケラトプスの直系の祖先である可能性があるとされています。ちなみに種小名はラテン語で「乾いた島の」を意味し、タイプロカリティであるアルバータ州ドライアイランドを指しているんですと。地層はホースシューキャニオン累層 Horse shoe canyon formation 上部です。

長いボロウホーン post orbital hornと短いノーズホーン nasal horn の組み合わせはトリケラトプス・ホリドゥス T. horridus チックだけど、発達した縁頰骨 epijugal はより原始的なカスモサウルス類 chasmosaurinae の特徴を残してます。

頭頂骨の様子は知られてなくて、フリルに窓があったかはわからない。この復元ではトリケラトプスを参考にレストアされているから窓はないけど、個人的にはトロサウルス(窓がある)とトリケラトプスの共通祖先である可能性を踏まえて窓があったのではないかと想像してます。

後半身は知られていないけど、頭の巨大さからするとサイズはすでにトリケラトプスやトロサウルスに匹敵する感じ。ちなみにこの頭骨の持ち主は既知の唯一のエオトリケラトプスで、癒合具合から亜成体と思われています。ただし、これ以上成長したかはわからないらしい。

この博物館にこれがあるとは知らずビビりましたとも。ええ、ええ、ええ。

こちらはやたら勇壮なセントロサウルス Centrosaurus かと思ったらスティラコサウルス・アルベルテンシス Styracosaurus albertensisじゃないの!

トレードマークの六本のホーンレットがぜんぶロストされてるけど、なかなか美しい。補修の感じから想像つく通り実骨です。

鼻角の反り具合からすると若い個体と考えるのが普通か。

エドモントサウルス・アンネクテンス Edmontosaurus annectens

アナトティタン Anatotitan タイプ(成体)の頭骨ですな。

ヒパクロサウルス Hypacrosaurus の成体と幼体。

二体のアルバートサウルス類(亜科) Albertosaurinae

どっちかがゴルゴサウルス Gorgosaurus でどっちかがアルバートサウルス Albertosaurus だったかな(しょうじき見分ける気ない)。

今回はここまで。30日の投稿は10分弱遅刻してしまった。また今日投稿したいと思います。